「Dizzy Beat」で作り出した一体感と高い熱量のまま、「SUPER HERO」「Joking」とキラーチューンを連発。曲の合間でもMCでも全力で想いを叫び、客を煽り、感謝を叫ぶ。来年1/24にリリースするアルバムに収録予定の新曲で沸かせ、無数のダイバーを誘発させる「SHOOTING STAR」で沸かせ、呼吸するのがキツいくらいの熱気の中、全力で駆け抜けたライブは「Someday」で締め。見事に銀閣トリをやり切った3人。次はいよいよROTTENGRAFFTY。Dizzy Sunfistからの熱い気持ちは、金閣の5人へと繋げられた。
メンバーが1人ずつステージに登場しながら「PORNO ULTARA EXPRESS」で始まったROTTENGRAFFTY。10年以上前に作った同曲(2004年リリースの『CL∀SSIC』に収録/2017年10月リリースのシングル「『70cm四方の窓辺』」に再録)がこのイベント “ポルノ超特急”を象徴し、そしてバンドを象徴しているということが感慨深い。
NOBUYAが「“ポルノ超特急2017” 最終列車、ROTTENGRAFFTYだ! 頭がおかしくなるくらい踊り狂え」と宣言した「D.A.N.C.E.」の狂宴。広いステージで所狭しと位置を変えつつ、屈強なアンサンブルを組み上げるG./Prog. KAZUOMI、Ba.侑威地、Dr.HIROSHI、そしてそれぞれの個性で魅せる2人のVo.NOBUYAとN∀OKI。最強のバンドが牙をむく。
「当たり前に今日が来たと思ってないからそのつもりで。今を生きろ!」と叫んだ「世界の終わり」、「最高のもっともっと上を俺らとお前らで作ろうぜ」と煽った「THIS WORLD」。最初から振り切れていた5人のテンションは曲を重ねるごとに凄みを増し、NOBUYA、N∀OKI、KAZUOMIが客席エリアに身を投げる。そんな彼らの凄まじい姿を見たオーディエンスも興奮の熱を上げ、会場は手がつけられないほどカオスな盛り上がり。
エモーションが爆発した「『70cm四方の窓辺』」、彼ら自身が何度もこの曲に救われてきたという「マンダーラ」、全員で歌った「金色グラフティー」。いつも渾身の力を振り絞り、ステージの上で命を燃やす5人を観ていると、そして今まで何度もライブで聴いてきた大好きな曲たちを聴いていると、胸が締め付けられ、全身に鳥肌が立つ。ROTTENGRAFFTYは、いつだって“今”がいちばん輝いているロックバンドだ。
アンコールでは2/28にリリースするというニューアルバムから新曲を披露。凶暴なサウンド、畳み掛けるように展開するツインヴォーカル、壮大に広がっていくサビのコントラスト。新たなアンセムの予感に打ち震える中、最後は“ポルノ超特急”に来てこの曲を聴かずには帰れない、彼らが生まれ育った街を歌った「響く都」。強烈な一体感を作り出し、何度も何度もメンバーが「ありがとう」と感謝の気持ちを告げる。“ポルノ超特急2017”1日目は無事、終着駅に到着。金閣も銀閣も、ミュージシャンもお笑いも観客も、全員が本気で全力で音楽を楽しみ、各々がその存在を輝かせまくった“ポルノ超特急2017”。明日も楽しみでならない。
ROTTENGRAFFTY ポルノ超特急2017(カメラマンクレジット:HayachiN / Yukihide”JON…”Takimoto / OOMO / かわどう) 画像 16/16
