そして曲を始める前に康雄が言葉を重ね、「今日のシナリオを書いてきました。今から我々コミックバンドが、どのバンドよりもいちばんロックなライブをします。そしてトリのロックなROTTENGRAFFTYがかたきを討つ、というのはどうでしょうか?」と言ってライブスタート。屈強なセキュリティをステージに上げる、G.まさやんが高所に登る、ROTTENGRAFFTYのメンバー(を模した人形)を客席に投げ入れる、etc…。型破りなライブで散々笑わせた後、最後はなぜかめちゃくちゃ感動するという四星球の真骨頂が存分に味わえた。
10-FEET ポルノ超特急2017(カメラマンクレジット:HayachiN / Yukihide”JON…”Takimoto / OOMO / かわどう) 画像 14/16
いよいよ金閣トリ前。ステージに登場したのはROTTENGRAFFTYの盟友、10-FEET。Vo./G.TAKUMAが「今年の“京都大作戦”、雨で中断になったときにROTTENGRAFFTYが曲を削って俺らの時間を作ってくれました。今日はそのときにもらったバトンを渡しに来ました!」と叫ぶ。ROTTENGRAFFTYと10-FEETがどのような関係か、なかなか言葉で説明するのは難しいが、この日の10-FEETのライブを観ればすぐに理解できるだろう。
爆発的な盛り上がり、桁外れのダイバー、全身汗だくで暴れながらステージの3人と一緒に歌うオーディエンス。“ポルノ超特急2017”1日目の終わりが近いことを惜しむように、会場がひとつになっていく。
ライブはいよいよ佳境に入り、TAKUMAが「とにかくいつでも本気なお前が好きや!」と叫び、「その向こうへ」で終演(最後に「時間がないときのRIVER」も演奏したが)。全身全霊、全力で駆け抜けた10-FEETの気迫が溢れるステージ。“京都大作戦2017”で彼らが受け取った想いは、ROTTENGRAFFTYに渡された。
銀閣トリ、金閣の大トリ・ROTTENGRAFFTYに繋ぐ重要な役割を務めるのはDizzy Sunfist。元気よくステージに飛び出してきたVo./G.あやぺた、Vo./Ba.いやま、Dr./Cho.もあいの3人。いつだって全力で、どんなステージでも最高の笑顔を作り出してきた彼女たちは、銀閣に集まったオーディエンスが持てる体力のすべてを使い切るほどにテンション高く、溢れんばかりの想いを音に乗せて疾走した。
Dizzy Sunfist ポルノ超特急2017(カメラマンクレジット:HayachiN / Yukihide”JON…”Takimoto / OOMO / かわどう) 画像 15/16
