ポップネスとヘヴィネス、ダンスとロックを見事に融合させた「Party Boys」。多幸感を帯びた歌のSoと、叩きつけるようなスクリーモのMinami、そのコントラストで気持ちをガンガンに揺さぶられるのがとてつもなく心地よい。MCで更にオーディエンスを煽り、「Virtue and Vice」「Love at First Sight」でとことん踊らせて終演。踊りまくった客席には汗だくの笑顔が溢れていた。
銀閣に登場したのは漢 a.k.a. GAMI&DJ BAKU。BAKUが鳴らすサウンドに、漢が登場して淡々とリリックを乗せていく。その言葉1つ1つの表情は一見クールだが、確実に聴く者の心を掴んでいく。リリックを放ち続ける漢は、言葉に込めた熱量と強さを徐々に高めていく。観ている我々は自分でも気づかぬうちに、いつのまにか彼らが作り出したフリースタイルの世界に引きずり込まれていった。まさに彼は言葉のマジシャンだった。
それはROTTENGRAFFTYのN∀OKIも同じだったのだろう、マイクを持ってステージに登場したN∀OKIに大きな歓声が向けられる。銀閣のステージで繰り広げられた2人の共演、言葉と言葉、気持ちと気持ちのセッションは、お互いへのリスペクトが溢れる素晴らしいもの。ジャンルの垣根を超えた繋がり、音楽が生み出した素晴らしい瞬間に、胸が熱くなった。
HEY-SMITH ポルノ超特急2017(カメラマンクレジット:HayachiN / Yukihide”JON…”Takimoto / OOMO / かわどう) 画像 4/16
1曲目「2nd Youth」からダイバーがまったく途切れない。6年前、KBSホールで開催されていた時期に初めて“ポルノ超特急”に出演したというHEY-SMITH。「俺らが初めて“ポルノ超特急”に出させてもらって以来、ROTTENGRAFFTYは一瞬も色褪せることなく最前線で俺たちを導いてくれている。俺らはそんなROTTENGRAFFTYの気持ちに応えたい!!」と叫んで「Don't Worry My Friend」へ。“俺らは全力で楽しむからお前らも全力で楽しめ”というHEY-SMITHの精神性はこの日のオーディエンスの気持ちとぴったりシンクロしているのだろう、客席の興奮は尋常ではない。前から後ろまで振り上げられる無数の腕、全員がまるで自分の歌のように歌い、自分の曲のように踊り、自分のステージのように暴れまくる。ROTTENGRAFFTYと音楽に最大限のリスペクトを込めたHEY-SMITHのライブは、熱くて激しく、想いが溢れ、京都パルスプラザに巨大な一体感を作り出した。
四星球 ポルノ超特急2017(カメラマンクレジット:HayachiN / Yukihide”JON…”Takimoto / OOMO / かわどう) 画像 13/16
客席からステージへと登場した四星球。シンガー康雄が「攻めに攻めるライブをやります!」と言ったその言葉通り、ここでは詳しくは書けないほど攻めすぎた出で立ちでDr.モリスが登場。四星球は初っ端から飛び道具連発でオーディエンスの度肝を抜いた。
