PSYCHIC FEVERが2025年12月31日、タイ・バンコクで開催されたカウントダウンライブ『EM DISTRICT WINTER WONDERLAND 2025 WONDER COUNTDOWN』に出演した。
年末年始の観光客にも人気のタイ、とりわけバンコクのカウントダウンは、単なる年越しイベントの域をはるかに超えている。国を挙げた観光戦略の一環として年々スケールアップを続け、今やアジア最大級とも称されるその光景は、バンコクの街そのものが巨大なフェス会場へと変貌するほどだ。
サイアムのCentralWorldやチャオプラヤー川沿いのICONSIAMは例年人気だが、今年のカウントダウンの中でも、特に注目を集めたのが、アソークからプロンポン、トンローにかけて全長約5kmにわたるスクンビット通りを舞台に展開された「EM DISTRICT」のカウントダウン。EMPORIUM、EMQUARTIER、EMSPHERE、そしてベンジャシリ公園から構成されるこのエリアは、バンコクの最新トレンドや高感度なライフスタイルを発信する中心地として知られており、そのスクンビット通り沿いの15以上のビルの屋上から一斉に放たれる花火やレーザーが、他の都市ではまず観ることのできない夜空を埋め尽くす圧巻の光景を生み出した。
『EM DISTRICT WINTER WONDERLAND WONDER COUNTDOWN』は、タイ国内の音楽シーンを牽引する人気バンド「Three Man Down」をはじめ、トップアーティストたちが集結する豪華なラインナップも大きな魅力。その中で、唯一の日本人アーティストとして出演したのがPSYCHIC FEVERだ。
彼らがバンコクのカウントダウンイベントに出演するのは、今回で3年連続。これまでにもCentralWorldやICONSIAMといった、タイを代表する年越しライブの舞台に立ってきたPSYCHIC FEVERは、もはや海外から招かれるアーティストという枠を超え、バンコクのカウントダウンには欠かせない存在であり、もはやタイのトップアーティスト同様の存在として認識されつつある。
この日のPSYCHIC FEVERは、力強さとスタイリッシュさを兼ね備えたパフォーマンスで、広大な会場の空気を一気に掌握した。楽曲が始まると同時に、息の合ったフォーメーションダンスを次々と繰り出し、その切れ味鋭い動きと一体感のあるステージングに、観客の視線は自然とステージへと引き寄せられていく。
オープニングを飾ったのは「SWISH DAT」。和のエッセンスを感じさせるクールな世界観とHIP HOPのエネルギーを融合させた、PSYCHIC FEVERならではのステージで一気に会場を引き込む。「What’s Happenin’」「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」では、観客とのお決まりの掛け合いが炸裂。ステージと観客が呼応するように声を重ね、会場全体が一体となって大きな熱狂を生み出した。
一方、MCではステージ上の雰囲気が一変。メンバーは慣れた様子でタイ語を交えながら挨拶し、観客との距離をぐっと縮めていく。呼びかけに応えるように客席からは大きな歓声が上がり、会場全体が温かな空気に包まれた。何度もタイでステージを重ねてきたからこそ生まれる、自然体で親しみやすいコミュニケーションも印象的だった。「SPICE(feat. F.HERO & BEAR KNUCKLE)」や「FIRE feat. SPRITE」といった、タイのトップアーティストとのコラボレーションから生まれた楽曲も披露。タイならではの楽曲を織り交ぜたセットリストは、現地ファンへのリスペクトと、これまで築いてきた関係性を感じさせる内容となっていた。都市規模のカウントダウンイベントという大舞台においても、彼らの存在感は揺るぎないものだった。
さらにPSYCHIC FEVERは、ライブパフォーマンス終了後に行われた年越しカウントダウンにも参加。出演アーティストが一堂に会したステージで、新年を迎える瞬間を観客と共に待ちわびる。カウントダウンが進み、「3、2、1、Happy New Year!!」の掛け声が響き渡った瞬間、会場は歓喜の渦に包まれた。
色とりどりの紙吹雪が舞い、夜空には華やかな花火が次々と打ち上がる中、メンバーも思わず綻んだ表情を見せる。その圧倒的なスケールに思わず拍手を送るメンバーの姿もあり、この特別な瞬間を心から楽しんでいる様子が伝わってきた。



