2025.12.31 公開
NEO EXILE 4グループ27名が集結!『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2025』<オフィシャルレポート>

『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2025』(※提供画像)  画像 1/4

LIL LEAGUEKID PHENOMENONTHE JET BOY BANGERZWOLF HOWL HARMONYによる合同ライブ『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2025』が12月26日に千葉・ららアリーナ東京ベイにて行われた。2024年9月以来1年半ぶりの開催となった今回は、4組の成長と進化、そして覚悟を見せつけるステージとなった。

【写真】12月26日に千葉・ららアリーナ東京ベイにて行われた『NEO EXILE SPECIAL LIVE 2025』(4枚)


「俺らには受け継ぐものがあります。そして俺らには常識をぶっ壊す覚悟もあります。NEO EXILE、歴史を更新するときだ」

この日のライブでGHEE(WOLF HOWL HARMONY)が放った言葉だ。その言葉通り、EXILE TRIBEとしての継承、そしてそれを更新し、新たな色をEXILE TRIBEにもたらす存在であることを、LIL LEAGUEKID PHENOMENONTHE JET BOY BANGERZWOLF HOWL HARMONYは証明した。

暗転すると、4組を紹介するオープニングムービーが流れる。一人ひとりが映し出されるたびに客席からは大歓声が上がる。ステージにNEO EXILEが集結している今日は、客席にはLIL Friends(LIL LEAGUEファンの呼称)、SPINEL KIDS(KID PHENOMENONファンの呼称)、TEAM JETZ(THE JET BOY BANGERZファンの呼称)、LOVERED(WOLF HOWL HARMONYファンの呼称)が大集結しているのだ。4階席の上部までぎっしり埋め尽くされた会場へ、開幕を告げるように流れてきたのはEXILE TRIBE「24WORLD」のイントロ。LIL LEAGUEKID PHENOMENONWOLF HOWL HARMONYTHE JET BOY BANGERZの順番でゆっくりとステージに登場すると、EXILEから脈々と受け継がれる同曲を、4組は一組ずつブロックを受け持つ形で、大切に、でも力強く歌い繋いでいく。会場中央に伸びた花道も使い、総勢27人で埋め尽くしたステージでは、歌だけではなく、それぞれ8×4カウントずつダンスパートも。EXILEの楽曲に、各々のグループの血を通わせていく。

「24WORLD」は、EXILEのライブではアンコールで披露されることの多い楽曲。この楽曲をライブの1曲目に持ってくることで、継承していく覚悟を表すと共に、新時代へと続く道を描くという姿勢も表すと、ここからは自分たちの楽曲でライブを紡いでいく。THE JET BOY BANGERZがデビュー曲「Jettin'」で、人数を生かした群舞を見せると、途中からWOLF HOWL HARMONYが登場。〈世界切り開く Take my Revenge〉と歌う同曲を、14人で届けた。WOLF HOWL HARMONYと入れ替わるようにKID PHENOMENONが登場すると、続いてはKID PHENOMENONのデビュー曲「Wheelie」をTHE JET BOY BANGERZと。切り開いた道を、駆け抜けていく。そしてKID PHENOMENONが後ろを向くと、ステージ後方からLIL LEAGUEが登場し、「GATEWAY」へ。岩城星那と夫松健介がラップを掛け合うなど、合同ライブらしいコラボパフォーマンスでショーへと誘っていった。LIL LEAGUEが花道で待ち構えていると、メインステージがせりあがりWOLF HOWL HARMONYが登場。2組はWOLF HOWL HARMONYの「Frozen Butterfly」をしなやかにパフォーマンス。客席で揺れるフラッグも白い羽が羽ばたいているように見え、会場全体で〈夢へ羽ばたいていく/君は美しい〉というリリックを彩った。

LIL LEAGUEを除く3組は、今年1stアルバムをリリースし、初の単独ツアーを開催した。これまでよりも一層、ライブを意識した楽曲作りや、魅せることに意識を向けた1年だったはず。ということで、ここからはそれぞれがしっかりと自分たちのステージを魅せるブロックへ。スクリーンに「shout TJBB」と映し出され、ストンプに乗せて大きな「TJBB!」コールが響き渡る。頼もしい観客の声に誘い出されたTHE JET BOY BANGERZメンバーは、赤いMA-1ジャケットに身を包み「TEN」「Attention」「BOYS -TJBB Anthem-」をアクロバットも取り入れダイナミックにパフォーマンス。スキルフルな歌とダンスは求心力を持ち、大人数ながら、会場中の視線を一点に集めていった。シルエット姿からラップで存在感を示したのはKID PHENOMENON。全員がマイクを持ち、ファーやレザージャケットなどゴージャスなジャケットに身を包んだ7人は「我こそが主役だ」とばかりに次々とセンターに立つ爆発力あるパフォーマンスを見せたかと思えば、カメラと花道をうまく使い、にぎやかな雰囲気を会場中に届けるなど、多彩なパフォーマンスで「Party Over There」「Cinderella」「Unstoppable」を届けた。狼の遠吠えに誘われるようにステージにやってきたのはWOLF HOWL HARMONY。静寂のなか4人が揃ってフードを脱ぐと、同時に「BAKUON -爆音-」「ROLLIN' STONES」を続け激しいナンバーで焚き付ける。「ROLLIN' STONES」の終盤ではGHEEが担うロングトーンをひときわ長く聴かせ、続く「Marmalade」ではシンプルな伴奏に乗せ4人が美しいハーモニーを生み出すなど、歌唱力と表現力で観客の胸を打った。LIL LEAGUEはロゴが書かれたボックスがステージ上空から降りてくる演出で観客の視線を集めたところで、客席内から登場するというサプライズ。「48 BARS RELAY」で個性豊かなメンバーを紹介すると、矢継ぎ早のラップと細かな振りが繰り出される「刺激最優先」を楽しくパフォーマンスした。観客からの声をもらおうと岡尾真虎が煽り、大きな声が返ってきたことに「最高です」と笑顔を見せると客席からは「かわいい……」と声が漏れるなど、愛くるしさもLIL LEAGUEの魅力。その愛嬌も存分に生かし、デビュー曲「Hunter」でキュートにこのブロックを締め括った。

雰囲気をがらりと変えたのはTHE JET BOY BANGERZ。白いシャツを羽織るYUHIから始まり、TAKIがタバコを咥えるなど、スーツに着替え大人の余裕を見せてから、ジャジーな「Say Something」へ。先ほどまでのヤンチャなストリートなムードから一転、クールかつ色気をのぞかせるステージングを見せた。階段に腰掛けたメンバーの元へSUZUKIが駆け寄ってから始まったWOLF HOWL HARMONYのターンでは、青春をしたためた「ピアス」をドラマチックに表現。KID PHENOMENONは今年の8月にリリースした「Sparkle Summer」で夏の匂いを連れてくる。MV同様、最後に打ち上がる花火を7人が見上げる後ろ姿で終わると、その花火の下からLIL LEAGUEが姿を見せ、今年の初夏にリリースした「真夏ノ花火」を妖艶に歌唱。MVともリンクさせながら、真夏の夜を見事に描き出した。

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