9人組ダンスボーカルグループ・BUDDiiSが、ファンミーティング『バディフェス‼2025 ~世界で一番美しいのはだぁれ?~』を12月20・21日に埼玉・大宮ソニックシティ大ホールで開催した。通常のライブとは異なる特別な趣向を凝らした『バディフェス』を彼らが行うのは約2年半ぶり2回目で、架空の学校をテーマとした前回に対し、今回は童話『白雪姫』をベースにした劇&ゲーム&ライブで構成。いつものワンマンライブとは違う楽しいに振り切った、SHOOTいわく「おちゃらけたBUDDiiS」で、2日間3公演にわたり、満員のバディ(BUDDiiSファンの呼称)にスペシャルなクリスマスプレゼントを贈ってくれた。ここでは昼夜2公演が行われた21日の模様をレポートする。
【写真】12月20・21日に埼玉・大宮ソニックシティ大ホールで開催したBUDDiiS(6枚)
場内には小鳥の囀りが聞こえ、ステージには緑の樹々とクリスマスツリーと小さなお家が。謎の黒マントに杖という完全魔女スタイルのFUMINORIが「えっほ、えっほ……バディが大好きって伝えなきゃ……」と歌いながら客席通路から現れると、「ここは妖精の森じゃ」と説明し、バディたちに「妖精となってクリスマスパーティーを一緒に楽しむのじゃ!」とリクエスト。「YO!YO!(妖)」「SAY!SAY!(精)」のコール&レスポンスを繰り広げ、問いかけた鏡が「世界で一番美しい」と告げた白雪姫が住む森の奥へと向かう。すると、おこりんぼ(SEIYA)、ごきげん(TAKUYA)、くしゃみ(KEVIN/YUMA)、てれすけ(SHOOT)、おとぼけ(FUMIYA)、先生(SHOW)、ねぼすけ(MORRIE)と7人の妖精が小屋の中から順に登場。最後に現れた白雪姫は公演替わりとなり、昼公演ではYUMA、夜公演ではKEVINが務めた。昼公演ではYUMAのあまりの美少女っぷりに客席のバディは騒然となり、妖精たちも「可愛い!」「ちょっと可愛すぎるぞ!」と興奮気味。顔を寄せたFUMINORIも「おぬし……ちょっと可愛いの」とつぶやき、台詞が続かなくなるほどだった。夜公演では、平成ギャルメイクのKEVINが「可愛い」と言われて「メッチャありがとう!」とピース。初日公演にも白雪姫を務めていただけあり、板についたギャル姫を終始演じきってみせた。
そしてFUMINORIから、実は白雪姫に呪いがかけられていることと、7人の中で一番強い妖精だけが呪いを解くことができると明かされ、三番勝負で最強妖精を決めることに。1回戦では一発で出来そうなことに挑戦する『一発勝負』ゲームを2種目行い、「自分の身は自分で守るのよ!」(KEVIN)と主張する白雪姫を含めた8人が挑戦した。昼公演では、まず「ライター一発着火勝負」で白雪姫を始めとする6人がクリア。夜公演では『リコーダーで一番低いドの音を出す』チャレンジを、メンバーへの告知ナシでサプライズ実施し、ドの音を口真似で出して大受けしたSHOOTを含む5人が勝ち残った。続いて、地球に見立てたバスケットボールを人差し指1本で回す『お前の指で支えろ!地球回し』では、YUMA姫が巧みなボールさばきで場内を沸かせる場面も。1種目目で残った面々から4人にまで絞り、脱落した4人にはノニジュースの罰ゲームが課された。2日間3公演すべてで罰ゲームを受けるハメになったのはTAKUYAとFUMIYAで、昼公演のFUMIYAはマズさに身悶えるあまり「おとぼけが魔女になっちゃった」と言われる始末。また、夜公演では進行役としてゲームに加わっていないFUMINORIまで「これ健康にいいんだって」と飲まされ、「飲んだことある人いる? マジやばいよね!」と客席のバディに同意を求めた。
罰ゲームに苦しむ面々に「一緒に歌って踊れば元気になるわ。私たちが目指す理想郷に、バディのみんなを連れて行くのよ」と白雪姫が告げてからは最初のライブパートに入り、まずは「Ütopia」を披露。ガツガツとドレスの裾を翻す白雪姫を含め、快活なパフォーマンスでバディのペンライトを揺らせば、一転「Instinctive Love」では煽情的なムーヴとエモーショナルな歌声で、危険な愛の一夜を表していく。そして「妖精のみなさん盛り上がってますか!」とSHOW先生が号令をかけての「LOUD」では、KEVIN、MORRIE、SHOW、SHOOTがステージ上段で伸びやかに放つボーカルと、FUMINORI、SEIYA、YUMA、TAKUYA、FUMIYAが下段でポジティブなパワーいっぱいに展開するダンスの相乗効果で、バディのクラップを巻き起こした。ドリーミング、セクシー、エネルギッシュと、多彩な表情を持つ楽曲たちを姫、妖精、魔女と、童話の世界観たっぷりな衣装で魅せるのも『バディフェス』ならでは。中でも白雪姫キャストの活躍は出色で、YUMA姫の躍動的なダンスにFUMIYAは「姫すごい!」と絶賛し、髪をかき上げて艶っぽく歌いかけるKEVIN姫に客席は沸騰した。
このように、ところどころライブを挟み込む形でライブは進行。勝ち残った4人は2組に分かれ、2回戦の『あっち向いてホイ!対決』で3本先取の勝負をする。白雪姫を救うための戦いにもかかわらず、昼公演ではYUMAがSHOOTとの接戦を制して決勝に進み、夜公演ではKEVIN対YUMAの新旧姫対決で、客席の側に顔を見せたいKEVINにつけ込んでYUMAがストレート勝利。ここで負けた2人には罰ゲームルーレットが執行され、昼公演ではスタッフから、夜公演ではバディから聞いた「メンバーの直して欲しいこと」のタレコミが為された。昼公演ではSHOOTに「目が合うと変顔してきます」、MORRIEに「髪の毛ビショビショのまま来ないで」というクレームが届いたが、MORRIEは「乾かす工程必要ある? 電気代もったいない!」と主張。また「リハ中にズボンを極限までまくり上げている。美脚を披露してるつもりなのかもしれませんが、ちょっと不気味」というFUMINORI宛のコメントも、こっそりFUMIYAから暴露された。夜公演では「大食いキャラだったはずがゲームキャラになってる」と指摘されたSHOWが「リハ後につけ麺食べに行って800グラム食べた!」と反論したり、「イベント終わりの集合写真がいつも真顔」と言われたKEVINが、その場で真顔のピース写真を撮影して、白雪姫スタイルの超盛れてる写真を爆誕させたり。ここまでの2公演でFUMIYAにイジられた仕返しとして、FUMINORIから「個人FCの配信でちょっとゲームしていい?と言って、ゲームするFUMIYAを見る配信、嫌です」というバディのタレコミも報告された。するとFUMIYAは、すかさず全員分のタレコミを発表して逆襲。「滝行バディチャンはいつあがるのでしょうか?」(FUMINORI)、「ラーメンの食べすぎは身体に悪いです。野菜も食べて」(MORRIE)、「もっとTikTokの更新頻度上げて」(YUMA)、「ひとりをいつもしとりと甘噛みしています」(SEIYA)、「MCで無茶ぶりが回ってきそうになると一歩下がって気配を消す」(TAKUYA)、「個人FCで、よくリーダーを呼び捨てしてます」(SHOOT)と読み上げられるたび、場内は爆笑の嵐となった。
落ち込んだメンバーに、再び「歌って踊れば元気になるはず」と白雪姫が提案して、鏡に「今、歌うのはどんな曲がいいかしら?」と聞くと、昼公演では「右に思いっきり舵を切るような曲」、夜公演では「運命的な出会いが忘れられないような曲」と答えがあり、それぞれ「YO HO」と「OZ」が披露された。前者では爽快なナンバーで航海に出て、メンバーの名前が組み込まれたリリックを愛らしい表情で届けた後者では、TAKUYAはピースで大きくジャンプ! 続く「Gotcha」では投げキスやソロダンスがメンバー替わりで大盤振る舞いされ、キュート&スイートな空気を振りまいた。どこかマジカルな匂いのする楽曲たちは、KEVINを中心に楽曲制作を自ら主導するBUDDiiSならではのものでもあり、クリスマス間近の今の時期にもピッタリだろう。






