2025.12.09 公開
Sakurashimeji、自身主催の対バンツアー『Sakurashimeji Live Tour 2025「唄と謳」』完走!みんなと音楽を楽しんでいる喜びやこのライブに懸ける気合いの溢れる公演に!

Sakurashimeji(写真:鈴木友莉)  画像 1/5

Sakurashimejiが、自身主催の対バンツアー『Sakurashimeji Live Tour 2025「唄と謳」』を完走した。

【写真】自身主催の対バンツアー『Sakurashimeji Live Tour 2025「唄と謳」』完走したSakurashimeji(5枚)


全国5都市を巡った今回のツアーでは、各公演1組のゲストアーティストを招き、ガチンコのツーマンライブを展開した。12月6日に埼玉・HEAVEN'S ROCK さいたま新都心VJ-3で開催されたツアーファイナル公演には、リュックと添い寝ごはんが出演。心弾む音楽でフロアを包んだ。

Sakurashimejiのライブは、田中雅功、髙田彪我、サポートベーシストとドラマーによるセッションからスタート。雅功も彪我もエレキギターを携えた攻めのロックモード。音を重ねながら熱を高めていくなか、雅功の「始めます」という宣言をきっかけに、オープニングナンバーの「who!」へ突入した。疾走感溢れるサウンドに乗せて、雅功が「やったるぜー!」と叫ぶ一方、彪我はリフを爪弾きながら笑顔。衝動を解放させるような雅功のボーカルや、彪我がステージ中央で披露した抜群のギターソロに観客は大喜び。そして雅功がピースサインを掲げて歌い始めた「ランドリー」では、フロアに手拍子や歌声が広がり、温かなムードに包まれた。Sakurashimejiにとってライブハウスでの対バンライブは、この身一つで音楽を鳴らせる場所。2人の演奏からは、ツアーの充実感、今まさにみんなと音楽を楽しんでいるのだという喜び、このライブに懸ける気合いが溢れている。

「いつかサヨナラ」を経てMC。ここでは雅功が、リュックと添い寝ごはんは大好きなバンドであり、以前から対バンのオファーをしていたと語り、「ようやく一緒にできて嬉しく思います」と喜んだ。また、ベースの堂免英敬とは一度食事に行ったことがあるのだそう。その時「敬語はやめよう」と約束したが、今日再会した時に「お久しぶりです」と挨拶を交わしたこと、絶妙な距離感にあることを明かし、観客の笑いを誘った。

今年10月に4thフルアルバム『唄うこと、謳うこと』をリリースしたSakurashimeji。同作は、全曲を雅功と彪我が作詞作曲に携わり、一部は彪我が編曲まで担った意欲作。今回のツアーでは、その収録曲を中心に披露。初めてSakurashimejiのライブに来た観客に対し、「音楽で自己紹介したいと思ってます。たくさん曲をやるので最後までよろしくお願いします」と伝えて、演奏を再開させた。

雅功がアコースティックギターに持ち替えてから臨んだ中盤ブロックで、最初に披露されたのは、アルバムリード曲の「ガラクタ」。昨年のデビュー10周年を経て、彼らが辿り着いた音楽を奏でる意味――〈その憂いも理想も戸惑いも全部/綴って/紡いで/君と歌いたいんだよ〉という想いをまっすぐ届ける2人の姿と、2人の想いを受け取り、シンガロングで返す観客とのコミュニケーションが素敵だった。次に披露されたのは、バラード「ただ君が」。2人の美しいハーモニーやドラマティックなギターフレーズを、観客は静かに心で受け止めていた。

ここで「リュックと添い寝ごはんに捧げます」と、リュックと添い寝ごはんの「グッバイトレイン」をカバー。直後にはツインギター体制に戻り、Sakurashimejiの楽曲「春が鳴った」が演奏された。歌詞に〈急行〉が登場する点が共通している2曲だ。前回の対バンツアーと同様、今回のツアーでも各地でゲストアーティストの楽曲をカバーしたSakurashimeji。対バン相手の楽曲を自分たちの手で鳴らすことで、その魅力や難しさを体感する。相手への理解を深め、敬意を示すための、実に音楽家らしいアプローチだ。

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