2025.12.02 公開
水瀬いのり、アーティスト活動10周年記念ライブツアー「Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record」これまでの感謝とこれからもファンと共に歩む未来を約束した万感のツアーファイナル!

水瀬いのりPhoto by 加藤アラタ(Kato Arata)/三浦一喜(Miura Kazuki)  画像 1/5

声優・アーティストの水瀬いのりによる音楽活動10周年を記念したライブツアー「Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record」の千秋楽公演が、11月30日、神奈川・横浜アリーナにて開催された。

【写真】ライブツアー「Inori Minase 10th ANNIVERSARY LIVE TOUR Travel Record」の千秋楽公演が、11月30日、神奈川・横浜アリーナにて開催された水瀬いのり(5枚)


今年9月にリリースした初のベストアルバム『Travel Record』と、新曲で構成された2ndハーフアルバム『Turquoise』を携え、自身最大規模となる7都市8公演を巡った今回のツアー。そのフィナーレを飾った横浜アリーナ2DAYS公演では延べ20,000人を動員し、千秋楽ではWアンコールを含む全22曲(メドレー楽曲を合わせると全25曲)を披露。ライブタイトルでもあるTravel Record(=旅の記録)が象徴する通り、デビューから10年の旅路で出会ってきた数々の楽曲と万感の想いを届けると共に、この先もまだまだまだ広がっていく夢のつづきを提示するライブとなった。

開演時刻、会場の照明が暗転すると同時に客席中のペンライトが水瀬のイメージカラーであるブルー一色に染まるなか、オープニングムービーがスタート。真っ白な空間を一人で歩む彼女が、手にしていたフラッグを突き立てて振り返ると、自然あふれる景色が魔法のように広がっていく。そうして水瀬がこれまで歩んできた道のりの豊かさが示されると、2階建てステージの上段、風船のように浮かぶカラフルな円形パネル越しにシルエット姿の水瀬が登場。「ファイナル楽しんでいきましょー!」と元気よく声をかけると、自身のデビュー曲「夢のつぼみ」でライブの幕を開ける。

この選曲とシルエット演出、さらに彼女が着用していた白いワンピース衣装は、2017年12月に行われた初ワンマンライブ「水瀬いのり1st LIVE Ready Steady Go!」をオマージュしたもの。だが、ただ昔のままにそれを再現したわけではない。ステージの背面全体を覆った超大型LEDスクリーンによる映像演出、この10年で新たな仲間が合流して厚みを増した通称・いのりバンドのパワフルな演奏、それらの迫力に負けない程の頼もしさを獲得した水瀬の歌声は、10年の歩みを経た今だからこそ届けられるものだ。

はじける炭酸のようなビジュアル演出が爽快感と透明感をアップさせていた「まっすぐに、トウメイに。」、水瀬自らタオルを回しながらセンターステージで歌った「Ready Steady Go!」と、冒頭から勢いあるナンバーを連発すると、MCでは応援してくれるみんなへの感謝の気持ちを伝えつつ、「時にはセンチメンタルに、時にはかっこよくステージを届けるので、ついてきてくれたらと思います!」と本公演への意気込みを伝える。そして水瀬自身が歌詞に込めたメッセージと七色に光るライトの煌めきが町民(※水瀬のFC会員の呼称)との虹の架け橋を作った「Catch the Rainbow!」、躍動感あふれる演奏と共に新しい一歩を踏み出す「春空」を届けると、水瀬は一旦退場してバンドメンバーの紹介コーナーへ。この日のライブをサポートしたのは、みっちーさんこと島本道太郎(ベース/バンドマスター)、じっじーさんこと植田浩二(ギター)、どらちゃんこと沢頭たかし(ギター)、フッフーさんこと藤原佑介(ドラムス)、すまりこと須磨和声(バイオリン)、にゃんちーこと若森さちこ(パーカッション)、新メンバーのコタツことtatsuya(キーボード)の7名だ。

水瀬の楽曲「Happy Birthday」をベースに、水瀬たっての希望で「笑顔が似合う日」「あの日の空へ」「コイセヨオトメ」も織り込んだインスト演奏で会場を盛り上げると、最後にターコイズカラーの新衣装に着替えた水瀬が再びステージに登場して、君のそばで笑う未来を願う「アイマイモコ」を笑顔を浮かべながら溌溂と歌唱。さらに最新作『Turquoise』より高揚感と優しい視座を併せ持ったドラムンベース調の「まだ、言わないで。」で新たな表情も覗かせる。本ツアー恒例のバンドメンバーの行ってみたい旅行先をテーマにしたトークで和気あいあいとした時間を作りつつ、ここからは新曲のバラードを続けて披露。センターステージで全方位のファンを見渡しながら出会いの感謝を噛み締めるように歌った「アニバーサリー」、黄金の光が舞うような迫力の映像演出が楽曲のスケール感を強調した「My Orchestra」、どちらもツアー最終日ゆえの完成度と気持ちが伝わってくるパフォーマンスだった。

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