2025.11.26 公開
「前島亜美 LIVE 2025 Blooming NOTE」(C)高田真希子

「前島亜美 LIVE 2025 Blooming NOTE」(C)高田真希子  画像 1/10

続くMCでは、衣装を紹介。今回のライブのテーマカラーであるグリーンに、花の髪飾りをつけ、TVアニメ『公女殿下の家庭教師』の作品の世界観も意識したというロイヤルな衣装の彼女は、1stワンマンライブとはまた違う可憐な雰囲気を身にまとっていた。バンドメンバーの紹介では、メンバーとの初々しくも楽しいやりとりが続き、会場になごやかな空気が流れる。「11月ももう終わりですね」と季節の話題を挟み、「前島亜美、唯一の冬の曲があるのでそれを歌いたいと思います」と告げて『初雪とKiss』へ。ファンの「Kiss!」の掛け声も前回以上にそろい、前島も嬉しそうに笑みを見せた。

自身が作詞した楽曲の中で最初に披露したのは『アミュレット』。続いて、ピアノの音色とともに「次の曲はゆったりとお届けしていきたいと思います」と伝え、『星を見上げて』をピアノ1本の伴奏から徐々に楽器が加わる特別アレンジで届ける。息を呑むような透き通った歌声に、ファンは静かに聴き入った。

その後、バンドメンバーとダンサーのソロパートで会場の熱量が再び高まると、ジャケットを脱ぎ、肩出しと袖のレースが印象的なスタイルになった前島が登場し、『劇薬』を振り付け有で初披露。新境地あみたを舞台上で爆発させた。ここからボルテージはどんどん加速していく。続く『ポルターガイスト』は遊び心のある振り付けと照明にバンドサウンドの重厚感が重なり、楽曲の新たな一面が引き出された。その勢いのまま『Unfallen Angel』へ突入し、会場の熱は最高潮に達する。さらに『職業:あみた』では客席から本日一番の声量ともいえるコール&レスポンスが。あみたMIX「あみた!あみた!あみた!」の声が会場を轟かせた。

ダンサー紹介をして、送り出したあとのMCでは、今回のライブタイトルとセットリストに込めた想いを語った。約2年前の配信で話した「これまでは種まきの13年間だった」「これからはたくさんの花を咲かせたい」という想いが、今回のBlooming NOTEの原点になっているという。「このライブの中でも花咲く瞬間が、みなさんにも、わたしにも訪れたらいいなと思い、ライブタイトルをBlooming NOTEにしました」と語った。そして、ソロアーティストデビューからの1年でアニメのOP・EDという綺麗な花を咲かせられたことを振り返り、「始まりとなったTVアニメ『公女殿下の家庭教師』のOPテーマ『Wish for you』を1曲目に歌いました」と明かした前島。そして、「ラストは、TVアニメ『不器用な先輩。』のEDテーマ『不器用に君のとなり』で締めくくりたい」と語り、そのままラストナンバーへと歌い出した。

明るいサウンドの中に込められた不器用な私ありのまま守ってみたいもの believerというフレーズがより深く響き、語りかけるような歌唱とピアノの音が胸を締めつける。会場は温かな空気に満ちていった。

アンコールではライブTシャツ姿で再登場し、デビュー曲『Determination』と『Adaptation』を続けて披露。自身が紡いだ言葉どおり、まっすぐに前へ進む意志が歌声から力強く伝わってきた。

その後、グッズ紹介を行うと、ここで嬉しいお知らせが発表。まずは12月29日にCS放送TBSチャンネル1にて、本公演の模様が全曲ノーカット&初公開の舞台裏映像付き特別版で放送されることが決定。さらに、本公演のライブ写真を使用したデジタルトレカの発売も決定。そして来年4月25日に浜離宮朝日ホール小ホールにてFCイベントを開催するとのこと。詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

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