コンテンポラリーダンスという新たな試みを見せ、同作にも収録の「BELIEVE」への流れこみ、同じくNiziUの新境地を感じることができる「RISE UP」、さらには冒頭のメロウな2曲からは打って変わる、NiziUのさらにハードな一面を垣間見ることができるブロックに突入し、「All right」では力強くNiziUならではのシンクロ感120%の圧巻のダンスを見せつけ、「CLAP CLAP」では原曲よりもさらにライブ感を感じられる、昨今音楽フェスでも活躍を見せるライブアーティストである彼女たちの側面を観ることができる瞬間も多数見受けられた。
その後、前述の3rd Album『New Emotion』の初回生産限定盤Bに収録されるユニット曲を披露するブロックでは、ユニットごとの多種多様な楽曲と存在感を存分に見せつける。
MAKO、MAYUKA、RIMAによる「VILLAIN」はタイトルを意味する「悪役」の通り、普段のキュートな彼女たちとは相反する「悪いNiziU」を観ることができるパフォーマンスに。後半でのメンバーの影が映し出されるシルエットダンスは圧巻。RIKU、AYAKA、MIIHIによる「Fairy Magic」は、これまでなかった極限まで「かわいい」を突き詰めたパフォーマンスを披露。「妖精」となったメンバーが恋を応援するという歌詞の通り、キュートなダンスを披露。RIO、MAYA、NINAによる「Too Much」は王道のR&Bナンバーで、ガールクラッシュでクールな歌とダンスを披露。NINAの伸びやかなハイトーンボイスとRIOとMAYAの妖艶さを感じるダンスに、悲鳴にも近い歓声が上がる。
ユニットパフォーマンス後はVCRを挟み、今回の公演の山ともいえる3rd Album『New Emotion』タイトルトラック「♡Emotion」(読み:ラブエモーション)を披露。同曲はSNSを活用した恋の作戦で、片想いの相手を攻略していく過程を描いたデジタル時代のラブソング。現在すでに公開されているミュージックビデオも2,000万回再生以上を突破し、2025年下半期を彩るラブソングとしても名高いこの曲をパフォーマンス。写真投稿型SNSをイメージした映像が背景に映し出され、彼女たちの武器ともいえるフォーメーションダンスと、♡をイメージした振り付けなど見所が多く、ラストサビでのRIKUとNINAによる高音フェイクも印象的でオーディエンスを魅了した。
今回のホールツアーではメンバーの楽器演奏という新たな試みも実現し、ファイナルの武道館公演でも行われた。








