DIR EN GREY＜LUNATIC FEST. 2025＞ photo by 橋本塁  画像 2/4

SUGIZOが登場し、ヴァイオリンを奏でると観客から歓声が上がる。
DIR EN GREYの楽曲にSUGIZOがヴァイオリンで参加している『空谷の跫音』が披露され、熱気を帯びた会場が一変。
ランタンの映像が映し出されたステージに、SUGIZOのヴァイオリンとDieのアコギが切なく響き渡り、メロディアスでありながら悲哀に満ちた歌声で魂の叫びを静かに表現してた。

序盤の激しさを包み込むような優しさと力強さを感じるメロディーが『Ranunculus』で紡ぎ出され、生きる意志を刻んでいく。
静かに響くギターのアルペジオから徐々に緊迫感が増していく『VINUSHKA』では、会場に張り詰めていた空気が京の「此処が真実だ！」という叫び声で一気に爆発。
再び激しさを増し絶叫が交錯する。

Shinyaの放つタイトで鋭利なリズムと薫、Dieによるヘビーなツインギターの『朔-saku-』が続き、会場の盛り上がりは最高潮に。
観客を激しいヘドバンの渦へと誘う。
会場が赤い光に包まれ、薫のギターから始まる『THE FINAL』は、ラウドロックの激しさがありつつもサビの伸びやかなメロディーに平穏を取り戻す。
オーディエンスも手を掲げ熱唱し、会場には一体感が生まれていた。

ラストの『詩踏み』ではToshyaのベースラインが会場の空気を震わせる。
京の魂を揺さぶる歌声と観客の歌声がひとつになり、唯一無二の世界観と存在感を示す圧巻のステージだった。

DIR EN GREY＜LUNATIC FEST. 2025＞ photo by 橋本塁  画像 3/4