11月15日・16日、千葉・幕張メッセにてロックバンド・氣志團が主催する音楽フェス「サントリー オールフリーpresents 氣志團万博2025 関東爆音パビリオン powered by Epson」が開催されている。
【写真】初の氣志團万博に登場した20th Century(9枚)
1日目となる15日、ステージに登場したのは20th Century。世代もジャンルも飛び越えて出演者たちが集結する氣志團万博に、ついに「トニセン」が初参戦ということで、開演前からフロアには期待とざわめきが渦巻いていた。この記事では、そのステージの模様をレポートする。
暗転した場内にカウントダウンが響くと、ビシッとジャケット風の衣装に身を包んだ3人がシルエット越しに現れる。その瞬間、客席からは黄色い歓声とどよめきが一斉に噴き上がる。記念すべき1曲目は『Can do! Can go!』。イントロが流れた瞬間、思わず顔を見合わせて飛び跳ねる観客、サビで揃って拳を突き上げるファン。会場は一気にタイムスリップしたかのような、青春の空気に包まれた。3人の軽やかなステップと伸びやかなハーモニーが、幕張メッセの隅々まで響き渡る。
続いてテンポアップして放たれたのは『ツラいチャプター』。切なさを帯びたメロディとドラマチックな展開が、フェスの熱気と相まって胸に迫る。サビで3人が揃って手を振り上げると、客席からは大歓声と大きな拍手が湧き起こり、フロアには合唱の輪が広がっていった。
20th Century<サントリー オールフリーpresents 氣志團万博2025 関東爆音パビリオン powered by Epson>(撮影:中野修也) 画像 2/9
最初のMCでメンバーが「嫌じゃなければトニセンと呼んでください」と呼びかけると、間髪入れずに客席から「トニセンー!」と力強いコールが返ってくる。今回が氣志團万博への初出演ということもあり、坂本昌行が「トニセン初めて見る人ー?」と問いかけると、会場のあちこちで手がまっすぐに伸びる。その光景を見て、長野博が「嬉しいねえ。今日で絶対忘れないでね!」と笑顔で返すと、再び大きな歓声が巻き起こり、会場の温度がさらに上がっていく。
「じゃあ、ここからはガッツリ踊りましょうか」と言うと、その言葉を合図に始まったのは『ネバギバ ~Never Give Up!~』。軽快なビートに乗せて、ステージ上ではキレのあるフォーメーションダンスが展開される。MCでは坂本が54歳、長野が53歳、井ノ原が49歳と改めて年齢を明かしていたが、それを微塵も感じさせない、しなやかで勢いのあるパフォーマンスに、観客は驚きと歓声を交互に上げながら見入っていた。







