2025.11.10 公開
【ライブレポート】INI、強烈なビートで会場を染め上げる!<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>

INI<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平  画像 1/8

美しいバラードの『君がいたから』では、一人一人が、自分たちを支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを胸に、言葉の一つ一つを大切に、メンバー同士で、歌に込めた想いを優しい声で繋いでいた。強烈な歌声やラップも気持ちを騒がせるが、バラードを通すことで、一人一人の歌声やラップが、こんなにもエモーショナルで愛情深い魅力を持っていることを改めて実感。一人一人が歌詞と自分の気持ちを重ね合わせ、愛しい人への思いを温かい声にして会場中に響かせていった。

メンバーらの熱を抱いた声が歌い繋がれていく。もう一つのデビュー曲『Brighter』でも、彼らは言葉のひと言ひと言に愛情や思いを込めて朗々と歌いあげていた。思いの詰まった歌声を場内中に振りまくたびに、会場中の人たちが振り上げた手で、その思いをつかみ取っていた。その歌声が、眩しいほどに一人一人の心を照らしていた。

【ライブレポート】INI、強烈なビートで会場を染め上げる!<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>INI<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平  画像 3/8

『LEGIT』では、クールに攻めた演奏の上で、メンバーのラップや歌声で、楽曲に明瞭な表情を描きだす。彼らのラップが楽曲をグイグイと引っ張れば、観客たちの騒ぎたい気持ちもしっかり刺激していく。荒々しいラップとエモーショナルな歌をクロスオーバーしながら、INIはこの場にふたたび気持ちを熱く騒がせる風を巻き起こしていった。オラオラと煽る姿に向け、場内中でも多くの手が揺れていた。

さらに熱狂のギアを上げるように、INIは感情を熱く染め上げ、ときにがなり立てるようなラップも織りまぜ、『BOMBARDA』を通して激しく観客たちを煽りだす。攻撃に徹した彼らの姿が、気持ちを熱く騒がせる。背景では、たくさんの巨大な炎が吹き上がっていた。今の彼らにとても似合う演出だ。まさに、会場中の人たちの気持ちを熱く騒がせる楽曲であり、パフォーマンスだ。

最後にINIは、スケールの大きな『WMDA(Where My Drums At)』を叩きつけ、この場を、強烈なHIP HOPのビートが荒れ狂う戦いの場に染めあげていった。雄々しく攻める姿に、気持ちが熱く奮い立つ。だから彼らと一緒に身体を激しく揺らし、荒ぶる気持ちをメンバーらにすべてぶつけていたかった。

TEXT:長澤智典

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