2025.11.09 公開
マルシィ<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平 画像 3/7
淡いバラードの『未来図』でも、テンションの上がった観客たちは、3人に向けて手を振れば、メンバーと一緒に「酸いも甘いも抱きしめて」と歌っていた。なんてハートフルな、心を温かく潤す歌と演奏だろう。吉田右京は「今日も君が好き」と歌っていた。その言葉へ、同じように「今日もマルシィが好き」と思いを返したかった。場内では、彼らの想いに共感した大勢の人たちが優しく身体と手を揺らしながら、3人の想いに寄り添っていた。最後に観客たちが「君が好き」と歌う声には、とても深い愛情が込められていた。
ストリングスの音色に乗せ、「海辺の公園で2人はイヤホン分けあって」と吉田右京が愛しい声で歌いだした。バラードの『涙』でも3人は、愛しい人に向けた、永遠に胸に刻んでいたいたかった想いを、歌と演奏に乗せて届けてきた。誰もがその歌と演奏に心を傾けていた。いや、少しでもその想いを手の中に掬い取りたくて、3人の歌声と演奏にじっと心を寄り添えていた。
ふたたび楽曲は躍動しだす。その音に触れて場内中から熱い手拍子が上がる。吉田右京の声を合図に、観客たちが一斉にジャンプした。最後にマルシィは、この場を熱情した空間に染め上げようと「最低最悪な君が今も わたしの心操っているの」と『最低最悪』を歌っていた。サビでは「最低最悪な君が今も あたしの心を摑んで離さない」と叫ぶように歌う吉田右京の声に合わせて、大勢の人たちが大きく飛び跳ねていた。切ない歌詞ながらも、この場へ一緒に熱い景色を作ろうと、マルシィと観客たちが楽しむ気持ちを一つに、高く高く飛び跳ね続けていた。
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