続く「BE CLASSIC」では、ベートーベンの交響曲第5番「運命」のモチーフをサンプリング。古典のフレーズを現代的なトラックに縫い合わせ、重厚さを感じさせるモチーフの反復で緊張感を高め、ミニマルな展開でダンスとボーカルのキメを際立たせた。硬質なムードのまま「ICY」に突入すると、目を見張るほどキレのあるパフォーマンスにフロアは釘付け。ブレのないラインが決まるたびに、悲鳴にも近い歓声が上がる。
メンバーの自己紹介を挟み、雰囲気は一転して「ひらく」へ。温度を少し落としたバラード調に合わせ、会場が一体となって静かに聴き入る。余韻を残してエンディングを迎えると、客席は温かな拍手に包まれた。
JO1<テレビ朝日ドリームフェスティバル2025>©︎テレビ朝日ドリームフェスティバル2025 / Photo by 岸田哲平 画像 3/5
最新曲「Just Say Yes」では、モニターに大写しになったメンバーが「Just Say Yes」と顔を近づけるたび、フロアから歓声が湧く。「いいー?」の問いかけに、客席は間髪入れず「いいよー!」で応答。コール&レスポンスが気持ちよく循環し、会場の一体感はさらに濃くなる。
中盤のハイライトは「JAM」にちなむ「ハッピー・ジャムジャム(JO1 ver.)」。おなじみのフレーズが流れると客席から大きなどよめき。MCでは、同曲の作曲者がこの日のライブに来場しているという裏話も明かされ、場内は驚きと拍手に包まれた。
終盤は「Trigger」「Love seeker」と人気曲を連投。テンポよく畳みかけるセットに、歓声とクラップが切れ目なく続く。ラストは「WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント(JO1 ver.)」。疾走感のあるアレンジにのせた全身全霊のパフォーマンスで締めくくり、会場は最高潮。余韻の残る大歓声の中、JO1は圧倒的な存在感で大トリの役目を完遂した。




