星名美怜は、14年間アイドルとして活動してきた。その経験を糧に2025年1月よりソロとして一歩を踏み出してからは、ミュージカル女優を中心に、モデルなど幅広い活動を行ってきた。
このたび、星名美怜がアーティストとして本格的に活動を開始した。その幕開けを飾ったのが、11月1日(土)にザ・ガーデンルームで2部構成で行われた、星名美怜SOLO LIVE「Once Upon a Star」公演だった。バンド編成で行ったこの日のライブでは、先行配信リリース中の『絶対最強自分支配』『Question』を含む、12月3日にメジャーリリースされる1stミニアルバム『Once Upon a Star』に収録した楽曲を、いち早く披露してくれた。
【写真】ワンマン公演を持ってアーティスト活動をスタートした星名美怜(13枚)
「1…2…3!4!」のかけ声を合図に星名美怜のライブは先行配信中の『絶対最強自分支配』からスタート。「絶対最強なんだ」「他人の価値に負けんじゃねぇ」「壁なんてぶち壊せばいい」と、彼女は腕を高く振り上げ、ときに愛らしい仕草を見せながら、熱情した声で歌っていた。歌詞の一節のように、まさに「かわいいは最強」だ。その姿に向けて、フロア中から熱い声と拳やピンクのサイリウムが突き上がる。かわいい表情で観客たちを撃ち抜くポーズを見せるなど、荒々しい姿の中から愛らしい様が見えるたびに、胸がゾクゾクする。まさに、かわいいは最強だ。
駆け抜けるようなビートに乗った歌声が胸を騒がせる。心地よい音の風を感じる『Bubble Ring』で星名美怜は、朗々とした歌声を響かせ、場内中の人たちの身体を揺らしていた。たとえ愛らしい表情を見せていようとも、つねに攻めたロックのイズムを感じる。その姿勢が、この会場の空気をみずからリードしていく勇ましい姿にも表れていた。
MCでは「こうやってみなさんと一緒にライブができて嬉しい」と、今の素直な気持ちを口にしていた。
次に披露したのが、今年出演した2本のミュージカルの中で歌った楽曲。バラードの『星に夢を』では、言葉のひと言ひと言に想いや願いを込めて歌っていた。躍動したパワフルな『Rewrite Blue』では、ステージを左右に駆け、観客たちを煽るように力強く歌声を響かせていた。演じた役柄に気持ちを重ねていたのか、2曲ともに、何かを求めるよう視線を遠くに歌う姿があった。
バンドの演奏をブリッジに、赤衣装からモノトーンの衣装へチェンジ。次のブロックの最初に歌ったのが、こちらも現在先行配信中の、エレクトロ/ヒップホップをベースに据えたダンスチューンの『Question』。アタックの強いリズムの上で、妖艶な歌声とセクシーな姿で満員の観客たちを挑発していく。その仕草に触れ、興奮が「もぉ止まらない」。
続く『Glow My Heart』でも星名美怜は、力強いダンスビートの上で、ときに吐息も織り交ぜながら、美しくも艶かしい歌声を響かせていた。サビからはセクシーなパフォーマンスも加え、妖艶なダンスクイーンになってステージの上から挑発していく。大人の色気を醸し出したその姿に心が射抜かれ、視線は釘付けになっていた。









