渡邉廉のビートボックスに乗せて小波津が「一秒でも早く気づいて欲しい」と歌い出すと、代表曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」の始まりに気づいた観客から歓声が。あちこちで観客が踊り出し、会場の熱気は最高潮に達した。
夕暮れが近づく中、「Hotline」「Paradise」と続くミドルテンポの楽曲で一体感を高めると、後半のメドレー「Up and Down」「Tokyo Spiral」「Highlights」ではJIMMYとWEESAがステージ前方に飛び出し、観客との距離をさらに縮めた。観客の盛り上がりは人を呼び、気づけばステージ前は開始時の倍以上の観客で埋め尽くされていた。
「30分では足りない」「もっと彼らのステージが見たい」という声や、「J-POPのボーイズグループをオーストラリアで見られるとは思わなかった。彼らは道を切り開いている」といった称賛の声も多く聞かれ、PSYCHIC FEVERのオーストラリア・デビューステージは大熱狂のうちに幕を閉じた。
翌16日には、オーストラリア国営ラジオ局triple j主催の「triple j’s Prism Presents」ショーケースにも出演。triple jは若年層を中心に絶大な影響力を持つオーストラリアのトレンドセッターとして知られており、今回の出演はPSYCHIC FEVERが注目すべきアジアのアーティストとして正式に認められたことを意味する。
この日は前日のエネルギッシュなダンスパフォーマンスとは一転し、7人それぞれの個性豊かな歌声にフォーカスした構成でイベントのトリを飾った。代表曲「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」が始まると会場の熱気は一気に上昇し、観客の「Just Like Dat!」のコール&レスポンスで完全に会場を掌握。さらに「What’s Happenin’」では渡邉・小波津・WEESAのボーカル力が光るひと場面も。その後はマイクのみという環境を逆手に取り「Tokyo Spiral」「Psyfe Cypher」でラッパー陣を中心にマイクスキルを披露し、これまで様々な国や地域でのパフォーマンスで培ってきたスキルや対応力を見せつけた。「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」で始まり、「Just Like Dat feat. JP THE WAVY」で締めくくるという実験的なセットリストながら、最後には観客全員がサビを大合唱する一体感に包まれた。
前日のInternational Stageも観覧していた音楽関係者からは、「どのようなステージサイズでも対応できる圧倒的なパフォーマンス能力が素晴らしい」と高い評価が寄せられた。






