DDTプロレスが10月19日、東京・後楽園ホールで「WRESTLING HARVEST ~茜色に染まる空~」を開催した。16人組ダンス&ボーカルグループTHE RAMPAGE・武知海青が上野勇希、To-yとのトリオで保持するKO-D6人タッグ王座の初防衛戦に臨み、プロレス王鈴木みのる、HARASHIMA、高鹿佑也組の挑戦を退け王座を死守し、初防衛に成功した。
【写真】初防衛に成功したTHE RAMPAGE 武知海青(11枚)
9・28後楽園でのデビュー5戦目で初のタイトル戦に挑んだ武知は、岡谷英樹&MJポー&イルシオンとの王座決定戦を制し、自力初勝利&タイトル奪取を果たした。9月30日の二夜明け会見では初防衛戦の挑戦者に鈴木を指名。それを受諾した鈴木は「パートナーは誰でもいい」として、ベルトが欲しいHARASHIMA、高鹿と組むことになった。
11・3両国国技館での上野(KO-D無差別級王者)vs鈴木(DDT UNIVERSE王者)のダブルタイトル戦に向けての前哨戦にもなった両者は先発して、レスリングの攻防、エルボーの打ち合いに。武知は同い年の高鹿とエルボー合戦で火花を散らした。鈴木が武知の腕を攻め、場外に転じると、手荒いイス殴打、リングに戻るとサッカーボールキックと厳しい攻め。上野とTo-yが同時にプランチャ、To-yがトペ・コンヒーロを発射。上野と鈴木がエルボーのラリー。鈴木が上野にアームロックから腕十字もエスケープ。武知が鈴木にエルボー連打も、鈴木にスタンド式フロント・ネックロックで締め上げられた。武知がHARASHIMAに打点の高いドロップキック、チョークスラム狙いも鈴木が阻止。武知とTo-yが高鹿に合体式チョークスラムもカウントは2。武知と上野が鈴木にダブル・ドロップキック。高鹿が上野にスカイツイスタープレスも自爆。上野が高鹿をブラックアウトスリーパーで締め上げると、武知が場外から鈴木の足をつかんでカットを阻止。最後は上野がWRを決めて高鹿を仕留めた。
試合後、鈴木が「上野、両国まであと少しだ。今日もおまえは俺の首獲れなかったぞ。両国でDDT初の2冠チャンピオンになるのは、この俺、鈴木みのるだ!」と言えば、上野は「今日は鈴木さんのチーム負けましたよね。僕は鈴木みのるみたいな強いレスラーになりたいんですよ。オイ、プロレス王! 俺はプロレス王を倒す、DDTの王様や。覚悟しとけ」と言い返した。すると鈴木が「DDTの王様に改めて自己紹介してやるよ。俺は世界のプロレス王、鈴木みのるだ!」と言うと、上野と首をつかみ合った。
鈴木が退場すると、上野が「海青! 11月3日、竹下幸之介(KONOSUKE TAKESHITA)とのタッグで、対戦相手が決まってないらしいね。一人はタケちゃんが指名すると言ってた。もう一人は海青のわがまま言ってもいいんだよ」と問うと、武知は「戦いたいと思ってた相手がいるんです。それは正田! デビュー戦で戦ったよな。僕は今ベルトも巻いてるし、いろんな経験もしてきた。もっと強い武知海青を味わってほしくて、おまえと対戦したい。デビュー戦とは違った俺の姿を堪能してほしい」と対戦要望。大会のエンドアナウンスのために本部席に座っていた正田は「まずはありがとう。やりましょう。お願いします」と快諾。TAKESHITAが希望した対戦相手は樋口和貞であったため、11・3両国でのTAKESHITA&武知vs樋口&正田が電撃決定した。
バックステージで武知は「初めて防衛することができました。人生で一度しかない経験だったので楽しかったですね。今日は初めてのことだらけで、もちろん恐怖もすごかったし、痛かったし、それを乗り越えた先に、初めて上野さんと強力な連係技ができたというのは、自分の中ですごく成長というか…。プロレスって、もっと僕が知らない面白さがあるんだなって、深いところまで少し気づいた気がします。まだまだ僕が知らない楽しさだったりとか、悔しさも含めて、幸せもそうですけど、いろいろなものがあると思うんで、プロレスには。そこに自分から足を踏み込んで、これからもたくさん浸っていきたいなって思います」と試合を振り返った。