2025.10.20 公開
OCHA NORMA、初の武道館公演「#OCHAnnel」開催

OCHA NORMA(※提供画像)  画像 1/5

ハロー!プロジェクトに所属する8人組アイドル「OCHA NORMA」(オチャノーマ)が、10月15日に初となる単独での日本武道館公演「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ~#OCHAnnel~」を開催した。
「#OCHAnnel(#オチャンネル)」というタイトルが付けられた今回の日本武道館公演。ライブは「OCHA NORMA」の楽曲をテーマごとに分け、本編の各ブロックをさまざまなテレビ番組になぞらえたような演出で実施された。客席をグループ名の由来でもあるお茶の間に見立て、「OCHA NORMA」主演の番組が次々と展開されていくという遊び心が感じられるステージだ。
初の日本武道館公演を見届けようと、会場には多くのファンが来場。Huluでのライブ配信及び、全国50以上の映画館、台北にてライブビューイングも実施され、メンバーだけでなく、ファンにとっても念願だった日本武道館公演にふさわしいライブとなった。
テレビのスタジオをイメージしたステージに、青いスパンコールの衣装で決めたメンバーが登場すると、デビューシングルの一曲である『お祭りデビューだぜ!』で本編がスタート。曲中にちりばめられた囃子詞の掛け声や祭囃子のメロディーも相まって、初の日本武道館公演をお祝いするかのようなにぎやかな雰囲気に包まれていく。また、ステージではスモーク噴射の演出が行われ、リーダーの斉藤円香は一曲目から「もっと大きな声を出してみて!」とオーディエンスに呼びかけるなど、会場もお祭りムード全開に。
冒頭のMCで「OCHA NORMA 2025 LIVE at BUDOKAN ~#OCHAnnel~へようこそ!私たちOCHA NORMAです!」とメンバー全員で挨拶したのち、リーダーの斉藤が「ついに初の日本武道館公演を迎えました!」と絶叫。会場からは大きな歓声が上がっていた。
MC後最初のブロックは『ヨリドリ ME DREAM』。同曲では、西﨑美空が立ちたいよね葡萄館という歌詞を立ってるよ武道館に変更する演出を披露し、続く『ウチらの地元は地球じゃん!』でも間奏部分のウチらの地元は地球じゃんのセリフをウチらの地元は武道館に変えるサプライズが。今日限りのアレンジのオンパレードに、ファンのボルテージも右肩上がりとなっていく。

【写真】初の武道館公演「#OCHAnnel」開催したOCHA NORMA(5枚)


その勢いのまま、8月27日に発売された最新シングルで、毎週土曜朝7時テレビ東京「イニミニマニモ」内にて放送中のTVアニメ「学校では教えてくれない大切なこと」の主題歌としても話題の『学校では教えてくれないこと』をパフォーマンス。サビ部分のコール&レスポンスではお茶の間を巻き込み、ファンとメンバーの想いが一体となっていく。さらには、シンガーソングライターの広瀬香美が作詞・作曲を手がけた『ちょっと情緒不安定?…
夏』を披露。ポップでかわいらしさにあふれたパフォーマンスを存分に発揮していく。
MC を挟んだ後はファーストアルバムに収録されているユニット曲のブロックへ。はじめに斉藤、広本瑠璃、窪田七海の 3 人が『イージーイージー』を披露。そして、中山夏月姫と西﨑は『1/2』、米村姫良々、北原もも、筒井澪心が『Peek a Boo』を歌い上げ、最後は全員で『ミステイク』をパフォーマンス。『ミステイク』は米村、窪田、斉藤が活動していた、
OCHA NORMA」の前身となるハロプロ研修生ユニットの楽曲。本公演では歌い出しを米村、窪田、斉藤の 3 人が担当し、2 コーラス目から全員が歌唱に加わるなど、初の日本武道館らしいエモい演出でファンを魅了していた。
ダンスコーナーや会場にハートの紙吹雪が舞う演出、幕間ではメンバーがコントを披露する VTR など、随所にオーディエンスを楽しませる要素が守り込まれたライブも後半戦に突入。力強いサウンドのロックチューンが特徴的な最新シングル『女の愛想は武器じゃない』冒頭のろこみく(筒井・西﨑)のガツンと迫力のある歌声が、一気に自分たちの世界にファンを引き込む。アクセル全開のまま、アップチューンなナンバーを立て続けに披露し、メンバーのクールなパフォーマンスで会場を支配していた。
MC ではメンバーがここまでの公演を振り返る。筒井が「私的にエモいなと思ったのは『ミステイク』。私たちは 2 コーラス目からステージにいたけど、3 人が歩いてくるエモさが半端なかった!」とファン目線のコメントを披露。会場でも筒井の意見に同意したファンも多く、大きな拍手が送られていた。そして、初の日本武道館のステージということで、メンバーがやってみたいことを挑戦していく。はじめに窪田が得意の(!?)キュルルンビームを出して日本武道館中をメロメロにしたいと笑みを見せ、ステージからビームを発射。すると会場が窪田のメンバーカラーであるピンク色に染まる感動的な景色に。これには思わず窪田も「私のソロステージだっけ?」と満面の笑みを見せていた。その後も、会場を 3 つに分けてコール&レスポンス合戦を展開するなど、ファンを巻き込んで初めての日本武道館をメンバー全員が楽しむ光景が印象的だった。


本編最後のブロックは、賑やかな楽曲のオンパレード。本公演で初披露となる新曲『想定内!』はテレビ番組「ハロドリ。-MUSIC-」や公式 SNS では日本武道館で同曲を披露することが告知されており、満を持してのパフォーマンスだ。シンガーソングライターの中島卓偉が作詞・作曲を手掛けており、メンバーも「今までの歴史が感じられる歌詞が詰め込まれていて、日本武道館の初披露にぴったり!」などと心を躍らせていた一曲。初披露にも関わらず会場が一体となってタオルを回す多幸感にあふれた光景が展開されていた。
最後に日本武道館公演がゴールではないと自分たちに言い聞かせるかのように、メジャー
デビューシングルである『恋のクラウチングスタート』を力強く歌いあげ、本編は終了となった。
その後、鳴り止まないファンからの「OCHA NORMA」コールを経て、日本武道館公演に向けて書き下ろした楽曲で、今回が初パフォーマンスとなる『今日を胸に飾って』(作詞・作曲:山崎あおい編曲:炭竃智弘)を披露する。歌唱を終えると会場からは大きな拍手が起こり、斉藤は「今日の日本武道館の思い出も胸に飾って、これからも頑張っていきたいと思います」とコメント。
そして、メンバーがファンへ向けた感謝の気持ちとライブの感想を述べていく。筒井は「メンバーとここまで来られたこと、この景色に皆さんがいてくださることが嬉しい」と語り、北原は「ずっとずっと見たかった景色を見せてくれてありがとう」と話すと、自然と涙がこぼれ出してしまう。続けて「10 人で作りあげた OCHA NORMA だから、私たちが守っていきたい」と、今春に卒業したメンバーに向けても感謝の想いを口にする。
西﨑はアイドルとして自信が付いたと語り、「アイドルになって、OCHA NORMA になって良かったなと思える一日でした」とコメント。中山も「大好きな皆さんと、大好きなメンバーと一緒にいたら、どんなことでも乗り越えられる」と笑顔をみせていた。
窪田はファンに「皆さんと一緒にキュルルンをやりたい!」と懇願し、再びキュルルンで会場を盛り上げる。「皆さんは私の次にかわいいから、声はいつもより 2 トーンくらい高く、アゴに手を当ててキュルルンと言ってください!」と、キュルルンのやり方をレクチャー。全員で「キュルルン!」と叫んだのち、最後に「今日も一番かわいくできました!」と、かわいいキャラの平常運転で締める。
ハロプロ研修生に加入後、メジャーデビューするまでに時間を要した米村は「この景色を見たとき、アイドルを目指して良かったなと思いました。私は日本武道館に立つまでが、すごく時間が掛かってしまいました。でも、こうして大きいステージに立てていることが幸せです」と涙をみせ、広本は「(日本武道館公演は)当たり前じゃないからこそ、感謝でいっぱい。この公演を通して、皆さんに伝わっていたらいいな」と、メンバー一人一人が言葉を紡いでいく感動的な時間が続く。
最後となったリーダーの斉藤は、感謝の言葉を口にしつつ「日本武道館公演という一つの夢は叶いましたけど、私たちはまだまだ大きくなりたいです。また日本武道館でライブができるように、大きなステージに立てるよう日々、精進していきたいと思います!」と次の目標に目を向けていた。
最後はテレビ風エンドロールの演出のなか『シェケナーレ』をパフォーマンスし、大団円で初の日本武道館公演は幕を閉じた。2023 年 10 月からスタートし、今年 6 月に千秋楽を迎えたツアーでは、メンバー8 人が 47 都道府県を巡り全 128 公演を完走。このツアーを通じて向上した、グループとしての結束力・パフォーマンス力を全員がいかんなく発揮したライブとなった。


8 月 27 日に発売された 5 枚目となる最新シングル『女の愛想は武器じゃない/学校では教えてくれないこと』が、メジャーデビューから 5 作連続で日本レコード協会からゴールドディスク認定されるなど、アイドル界だけでなくグループ名に込められているお茶の間を楽しませるグループへと着実に成長している。今年 7 月に開催されたグループのメジャーデビュー3 周年記念イベントにて、サプライズで発表された初となる単独での日本武道館公演。その際に筒井が、公演日の 10 月 15 日にかけててっぺん(10)へ行こう(15)と発言。その言葉通り、「OCHA NORMA」がアイドル界のテッペンを取る瞬間を垣間見たような、迫力のあるライブとなった。

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