そして、DAY2の1番手を任されたのはMONGOL800。モンパチがWEST.に提供した『SOUTH WEST BEACH!!』のWESSIONでアクトがスタートした。手を左右に揺らし、音楽に身をゆだねる客席は、まるで巨大な一つの生き物のように一体化していく。また、 モンゴル800シフト制バイトダンサー としても知られる、粒マスタード安次嶺もステージで大暴れ。全力のパフォーマンスで観客はもちろん、WEST.まで喜ばせた。
「まだまだ遊べそうですね?」というキヨサクの一言で、再びWEST.がステージへ。『あなたに』を力いっぱい歌いながら客席を煽る7人。そこへ…見覚えのある人が!? モンパチにもサプライズで、桐山が粒マスタード安次嶺と瓜二つの格好で登場したのだ。動きや表情までそっくりな桐山の完コピーぶりに、観客もモンパチもWEST.も大いに沸いた。
昨日の曇り空がまるで嘘のように晴れ渡った空の下、次に現れたのはeill。チャーミングだけれど色っぽさを持つ歌声で、客席を一気に引き込む。『ACTION』では、サウンドにゆだねるようにゆるく体を揺らしながら歌うeill。その伸びやかで美しいファルセットや繊細なフェイクに、オーディエンスも聴き入った。
「楽曲提供させていただいたご縁で、今日ここにいるんですけど、一緒に歌ってもいいですか?」とWEST.をステージに迎える。『ブルームーン』で体をスイングさせながら、甘くしっとりした声で歌いつなぎ、ちょっと大人なWESSIONを見せた。ラストソングの『ここで息をして』でも、再びWESSIONを。eillの高音とWEST.の低音が重なるユニゾンによって歌に厚みが増し、会場を優しく包み込んだ。
夕方が近づくステージには楽器を持ち、本番に向けて音の確認をするwacciの姿。ボーカルの橋口はギターを鳴らしながら、会場に話しかけるように歌い出す。「太陽みたいなWEST.みたいにはできないけど、心の涙を雨で流せる、そんな温かいバンドでありたいのです~。本編ではありません…リハーサル中です~」と粋な挨拶を。
本番では、wacciがWEST.に楽曲提供した『涙腺』を7人とWESSION。橋口の心に寄り添うようなやわらかな声と、歌詞の代弁者のように感情たっぷりに歌うWEST.との化学反応で、やさしくも芯のあるユニゾンが出来上がった。神山と濱田はギターで演奏に参加したが、満点の笑顔で歌う神山に対して、ガチガチに緊張する濱田をメンバーがイジッて和ませる姿も。また、wacciがWEST.に書いたもう1曲『あじわい』は、濱田と小瀧が橋口のラジオで一緒に歌った縁にちなんで、2人を迎えて披露。温かく話しかけるように、ひと言、ひと言を大切に届ける3人の歌が印象的だった。
「ライブ感はこの曲、1曲入魂で」と披露したのは『最上級』。会場を左右に分け、チーム右、チーム左それぞれにコーラスパートを与え、左右で美しいハーモニーを作り出す。そのコーラスにのせて、橋口が主旋律を歌ったのだが、その美しいハモリにメンバーも驚きの表情を見せていた。何より、wacciと共に音楽を作り上げた感動が会場に広がった。
