2025.10.14 公開
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ミュージシャンソロパートを挟んだあとは、「ぐらぐら」。衣装チェンジをしたJUJUが、この店の階段は狭くてと始まる歌詞さながらに、階段から登場する。
作詞・作曲を平井堅、アレンジを松任谷正隆が担当したこの曲は、ライブで聴くとさらに、心の奥底がえぐられるように深く響く。
ここまで個性的で、痛みさえ伝わってくるような曲を、自ら解釈し物語として昇華できるJUJUのボーカル表現力は唯一無二といっていい。
さまざまな窓と人影が映る背景映像も、群像劇のように想像力をかきたてられる仕上がりだ。
出会った瞬間に終わりが見える恋をテーマにした「幻火」は、ストリングスが妖艶に響き、石成のギターが激しく炸裂する、とにかくクールでかっこいい曲だ。
ちなみに「幻火」という曲タイトルは造語のようで、そこはかとない儚さを醸し出しているのも興味深い。
その後、「一線」で会場は再び総立ちに。令和歌謡ともいえる「愛の嘘」や「いいわけ」は、JUJUいわく夜の湿り気ゾーン。
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