YAMASHO:それはありました。ラフができあがってくると、それを聴いて「オォー」とか。
――一方で、5人が自由に動けば動くほど、統一感やまとまりがなくなるかもしれない。そんな不安はありませんでしたか?
L:むしろそうやって個性を出していくことを大事にしていたし、それぞれが個性を出してもバラつく心配はなかったですね。MA55IVE UNION Projectはそれぞれが繋がりを作りたいとか、コラボしてみたいという人を集めてくるっていうコンセプトなので。それぞれが誰とやるかはわかっていたし、それぞれのルーツ音楽が表現されるんだろうなと思っていたので不安はなかったです。
YAMASHO:あと、今回のアルバムを作る目的が各自のアイデアや、いろんな人のパワーやエナジーが集めて、いつかMA55IVEの帝国を完成させるっていう。EMPIRE CODEとは、その設計図のこと。しかも、まだ序章の途中くらいのイメージですからね。それぐらい大きなコンセプトのもとで動いているので、それぞれの色が多少違っても、それすらが大切なことなんですよね。
――集合知の概念ですね。各個人の知識や経験を共有・統合することで、さらに創造性を高めていくと。
YAMASHO:まさにそうです。コラボすること自体が各自のスキルアップやレベルアップできる時間になっているし、俺はこういう曲がやっぱり好きなんだなと再認識する場所にもなっていたので。グループでのコラボもそういう時間や場所になっているから、その共通意識がある時点で統率は取れていたと思います。
――MA55IVEはもともとコズミックな世界観のヴィジュアルを展開してきましたが、今回のアー写はどんなコンセプトで制作したんですか?
YAMASHO:1st CDシングル「INVADERZ」のときは、僕らが地球に降りてくるというコンセプトだったんですけど、今回は僕らの帝国を作ろうとしているので、MA55IVEが降りてきた元の場所。MA55IVEが普段活動している場所というイメージで作ったんです。