2025.09.21 公開
20周年プロジェクト第6弾「BLACK BEAUTY BEASTS」東京公演イベントレポート到着!

「BLACK BEAUTY BEASTS」(※提供画像)  画像 1/7

人気ロックバンド・lynch.の20周年プロジェクト第6弾を飾る、lynch.主催の豪華イベントXX act:6 lynch. Presents「BLACK BEAUTY BEASTS」の東京公演イベントレポートが到着!

【写真】「BLACK BEAUTY BEASTS」の東京公演イベントレポートが到着!(7枚)



結成20周年を迎え、これを記念すべく昨年2024年末から20th ANNIVERSARY PROJECTを大々的に掲げて1年間通しての盛り上がりを見せているlynch.。2作のリテイク・アルバムのリリースやツアー、大きな会場でのメモリアルなライブ等、用意されていた10のactのうち、ちょうど折り返したところの第6弾が主催イベントXX act:6 lynch. Presents「BLACK BEAUTY BEASTS」だ。豪華ゲストを迎え、2019年に名古屋にて2デイズで行われたイベントが、約6年半ぶりに復活することとなった今回は、東名阪の3ヶ所での開催にパワーアップ。その初日となった9月15日Zepp DiverCity(TOKYO)公演には、D'ERLANGER、Plastic Tree、KIRITOと、まさにMCで葉月(Vo)が命名した大先輩の背中を追い掛けさせていただく会に相応しい超強力なラインナップが集結した。

開幕早々、容赦のなさを見せつけたのはD'ERLANGER。一打一打、身体に突き刺さる程の音圧を叩き出すTetsu(Dr)、すっと心に染みる低音を奏でるSEELA(Ba)、優しく心地よいギターをかき鳴らすCIPHER(Gt)、そして力強さと包容力を併せ持った歌声を聴かせるkyo(Vo)が、一曲丸々通して向かい合い「BABY」を披露する。4人が作り出す世界に一気に引き込んだかと思えば、7曲MCなしで観る者をどこまでもヒリヒリ、ゾクゾクさせる、至高のロックンロール・ショーを繰り広げた。

ステージに現れるや否や大歓声が上がったKIRITOは、「CROSS OVER THE WORLD LINE」をはじめとするラウドでヘヴィな楽曲たちを叩き付け会場全体をあっという間に掌握してしまう。かと思えば、前回開催時Angeloとして出演した際の自身の発言に被せる形で「集団リンチの会」にようこそ!等と茶目っ気たっぷりに放ち、彼を長年追ってきたファンはもちろん、初めて彼のライブを観る人の爆笑もさらい、ますます観客の心を手中に収めていく。

悠介(lynch./Gt)がリクエストしたという「理科室」も交え、独特の浮遊感のあるナンバーからソリッドなロック・チューンまで、バラエティ豊かな楽曲たちで場内の熱量を高めていったPlastic Tree。そんな彼等がトドメに投下した「雨ニ唄エバ」では、楽器隊3人による音の豪雨のなか、有村竜太朗が黒い傘を片手に、儚くも揺るがない軸を持った唯一無二の声を響かせる。アンサンブルの凄まじい迫力や、それがもたらすもはや恐ろしいまでの浄化作用は圧巻の一言だった。

集団リンチの会という言葉もあながち間違ってはいないのではと思えてくる程、一切の手加減のない大先輩たちのパフォーマンスを経て、ついに主催者 lynch.の出番がやってきた。真っ黒な衣装を身に纏い、玲央(Gt)、晁直(Dr)、明徳(Ba)、悠介(Gt)、そして葉月(Vo)が姿を現すと、新旧の名曲たちを織り交ぜた全10曲の猛烈な反撃が開始。紆余曲折ありながらも確かに20年生き抜いたバンドが、たとえ歴戦の猛者たちからの集中砲火を受けようとも、そう簡単に白旗を上げるわけがない――晁直の安定感のあるドラミングを土台に、明徳はスラップ等で魅せ、玲央と悠介は激しさと奥深さを兼ね備えたギター・サウンドを展開し、その上で葉月が極悪シャウトから艶やかなクリーン・トーンまでを自在に操り、確立されたlynch.らしさを炸裂させることで、これを証明してみせた。

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