2025.09.19 公開
TUBEの夏祭り横浜スタジアム公演ライブレポートを公開!さらにTUBEデビュー40周年特集の第4弾番組が解禁!!

TUBE(※提供画像)  画像 1/5

衣装替えし濡れた髪も整えた前田がステージ上段に再登場すると、ダンサーたちとの掛け合いもゴージャスかつユーモラスな「裸天女~Latin Girl~」から「海の家」へ。そして、「みんな、火を見たいか!」の叫びに続けて「傷だらけのhero」を放つ。炎と花火の演出は40年間戦い続けてきた彼らの気概を表わすかのようだ。「Only You 君と夏の日を」で炎を噴射する円盤(三代目ガメラ)に乗って伸びやかなロングトーンを決めると、前田は「ノンストップでラストまで行ってみようか!」とどこまでも煽る。「ジラされて熱帯」「さよならイエスタデイ」「Hot Night」を連投し、ボルテージを最高潮に上げていく。TUBEが誇る屈強なリズム隊、角野のベースと松本のドラムスが刻む変幻自在の横揺れ・縦ノリも見事で、「これぞスタジアムバンド!」と叫びたくなる圧巻のパフォーマンスで本編は終了した。


歓喜のウェーブが湧きあがり、客席に配られたリストバンドのライトが点滅しTUBE 40th Anniversaryの大きな文字が浮かび上がる。アンコール1曲目では、40周年記念コラボレーションアルバムで共作した「No Shark No Surf -夏地獄-」を聖飢魔Ⅱと共演。前田とデーモン閣下は勿論、デビュー同期のふたつのバンド同士の尖ったぶつかり合いが壮観だった。そして、ハワイ公演に続いて広瀬香美が白い毛皮のロングコート姿で登場し、「ロマンス・イン・ザ・サン」を披露。夏と冬の象徴による共鳴も実に見事だった。梅田サイファー・LITTLE from KICK THE CAN CREWとの「AHH SUMMER DAY」では、至極の夏ラップに会場が熱狂のビーチパーティーと化す。ジャンルを超えたさまざまなアーティストとのコラボで、また新たな音楽の扉を開いたTUBE。未来への期待も高まる3曲だった。

そして最後はやっぱり「あー夏休み」だ。日本の夏を象徴するアンセムでステージと客席は完全にひとつになり、見事なバイブレーションで歓びを分かち合った。そして、最後の最後に感謝の気持ちを込めて4人はバラードを贈る。20年前の夏に永遠の絆を宣誓した特別な楽曲「a song for love」だ。噛み締めるように歌う前田と、演奏に身も心も委ねる大観衆。その姿からは、目に見えない太い絆が確かに感じられた。
喜びや楽しみ、時に訪れる怒りや哀しみとそれを乗り越えていく強さ。誰もの人生にとってかけがえのないものを、彼らは音楽で祝福してくれる。そのサウンドは澄み渡る結晶となって、心に沁み込んでいく。深い感慨を胸に明日へ踏み出していったオーディエンス。そして、4人もまた新たな歩みを続けていく。TUBEの音楽がそばにある限り、僕らの人生はいつも夏のど真ん中だ。

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