2025.09.16 公開
INI、26万人動員のツアーがついに完結!ファイナルは自身初のバンテリンドーム ナゴヤ3DAYS!ドキュメンタリー映画主題歌「君がいたから」初披露<ライブレポート>

INI©LAPONE ENTERTAINMENT 撮影:田中聖太郎写真事務所  画像 1/11

INIとMINIで起こす革命、最終公演の幕開け
フラッグを掲げたダンサーが続々と現れ、上空からINIのメンバーが登場すると至る所から悲鳴のような歓声が上がった。幕開けにふさわしい「WMDA(Where My Drums At)」のイントロが流れると、会場全体がメンバーの一挙手一投足に視線を奪われる。気迫あふれるパフォーマンスで序盤から圧倒し、呼応するかのように「INIINI!」とMINIの掛け声も轟いた。池﨑理人が「俺たちの最後の革命、見届ける準備いいか!」と叫び、「LOUD」「SPECTRA」と激しさを増していく。炎や火花が噴き出し、鮮やかなレーザー演出で「BOMBARDA」に突入すると、「WE ARE INI」のフレーズではMINIの声も共鳴し、ますますヒートアップ。ダンサーもステージに登場し、大迫力の群舞で魅せ、ドームを突き抜けるかのような藤牧京介のロングトーンが響き渡る。木村柾哉がステージ中央でフラッグを高らかに掲げると、背面には「MASTERPIECE」のタイトルが映し出され、革命の答えを示すかのような象徴的なシーンに。
◆個性豊かなユニットパフォーマンスでは意外な組み合わせも
メンバーカラーであるピンクとオレンジの部屋のようなセットに登場したのは、緊張しながらMINIとの約束に向かう身支度をする尾崎匠海と佐野雄大。先ほどまでのクールな雰囲気から一変、2人のかわいらしい表情に会場も和やかなムードの中、「YOU IN」を披露。天使の羽をつけたダンサーに囲まれ軽やかにステップを踏み、最後は花束を持ちながら「MINI!大好きやで~!」と告白してMINIの心を撃ち抜いた。

【写真】26万人動員のツアーがついに完結したINI(11枚)



スポットライトに照らされる中、ギターを手にした髙塚大夢が登場。そのままギターソロを弾き始めると、ベースの後藤威尊、キーボードの木村柾哉、ドラムの田島将吾と音が重なり、まさかのバンド演出に会場は騒然。髙塚が「INIのバンドが来たぞ!聞いてください、『AMAZE ME』!」と叫び、清涼感溢れるメロディーを息ぴったりに奏でる。視線を合わせながら楽しそうに演奏する姿に、MINIもペンライトを振って盛り上げる。意外なバンドメンバーの構成にMINIは驚き、木村は演奏姿を披露するのが初めて、後藤は初挑戦で、練習していることも明かしておらずこの日のために手にタコができるまで猛特訓を重ねたと語り、予想外のバンドステージとなった。
「Busterz」では、黒のロングコートに身を包んだ池﨑理人と許豊凡がクラシックカーでアリーナを回遊。荒廃したディストピアのような社会で、再び夢と希望を探してくれる強靭な救世主を比喩した歌詞が印象的な楽曲で、マフィアのアジトのようなムードの中、センターステージに姿を現したのは松田迅。ダンサーと共に妖艶なダンスを繰り広げると、「打ち噛ませ RIHITO」のフレーズを合図に池﨑が躍動的なラップ、許がエッジの効いた歌声で魅せ、盛り上がりはピークに。最後はロングコートを脱ぎ捨て、首根を掻くポーズで鮮烈な印象を与えた。
エンジン音が鳴り響き、爆発音と共にバイクに乗った西洸人と藤牧京介が登場。西牧と書かれたスタジャンのHIP HOP ルックで披露するのは「Dirty Shoes Swag」。30人の子分(ダンサー)を引き連れ、肩を組みながら花道を進み、ステージの端まで無邪気に走り出す。左右のウィングステージに分かれてソロダンスバトルが始まると、西がダンススキルを生かした緩急のあるパフォーマンスで遊び心たっぷりに盛り上げる。一方で普段はボーカルのイメージが強い藤牧もアクロバットを華麗にこなし、キレのあるダンスで新たな一面をのぞかせ、ラストスパートは全員で怒涛のステップで畳みかけ会場全体を巻き込んでいった。

◆3RD ALBUM『THE ORIGIN』から新曲初披露
ドーム公演では、6月にリリースし、初週で自身最高45万枚を売り上げ、ハーフミリオンを突破している3RD ALBUM『 THE ORIGIN』からタイトル曲「DOMINANCE」や初披露の楽曲も。「Non-Stop」では中毒性のあるメロディーに乗せて、気づかないうちに加速し、どんどん深く抜け出せなくなってしまった感情を表現。黒い布を使った色気漂うパフォーマンスで会場を魅了した。ファンクなサウンドと東洋の伝統楽器のミックスが特徴的な「Bullseye」は今までのINIにはなかったスタイルの楽曲でこちらも初披露。タイトル通り、的を狙っているような振り付けが印象的。そして松田が作詞に参加し、「(ドーム公演の)この景色を思い描いて書いた」と語る「What A Night」は今夜を魅力的に彩る君との一夜を歌った楽曲で、特別な夜を噛み締めるようにドームを見渡しながら歌い上げた。

「Pineapple Juice」ではスペシャルゲストとしてDoleオリジナルキャラクターのパイニーが登場。メンバーとも息ぴったりのダンスでステージを盛り上げました。「HI-DE-HO」「Drip Drop」ではINIのライブでは初となるムービングステージで移動。透明なステージでMINIの頭上を通過し、メンバーは興味津々に下をのぞき込みながらアリーナの後方へ。そして「 Party Goes On」ではフロートに乗ってさらにMINIの近くへ行き、四方に手を振りながらアリーナを巡った。
「HANA_花」では扇子を使った優美な演出で華やかなステージを繰り広げ、強烈なサウンドで展開する「3D」ではライト スティックを巧みに使ったパフォーマンスを披露。ドームならではのステージや構成、楽曲に合わせた多彩な演出でMINIを楽しませる。後半に差し掛かってもなおギアを上げるINIは「CALL 119」「Shooting Star」「Rocketeer」「MORE」と怒涛のメドレーで畳みかけ、本編のラストを飾った。

◆MINIの歌声が響くアンコール、最終日は「君がいたから」をサプライズ披露
興奮が冷めやらぬ中、INIコールが各所から沸き起こると「みんなに会いたくなって戻ってきちゃいました!」とメンバーが登場。再びフロートやムービングステージを使ってMINIとコミュニケーションをとった後、最終日には「君がいたから」をサプライズで披露。10月31日(金)公開のドキュメンタリー映画「INI THE MOVIE『I Need I』」の主題歌として書き下ろされたバラードで、15日0時に先行配信されることを発表。池﨑・尾崎・後藤・佐野・髙塚・藤牧が作詞を手掛けており、INIのこれまでのヒストリーやMINIへの想いが綴られている。歌い終わると、思わず佐野が涙を零すシーンもあった。
最後は1人ずつ挨拶し、後藤が少し言葉を詰まらせながら「MINIのみんなのおかげでここに立つことができています。みんなの応援全部ちゃんと届いてます。僕が思う最大級の感謝の言葉は『大好き』という言葉なのでそれを伝えさせていただきます。MINI大好きです!本当に今日はありがとうございました!」、藤牧は「今日はこんなに素敵な景色を見させてくれてありがとうございます。こんなに最高な仲間たちとこんなに最高なMINIに支えられて、INIでいられることが幸せです」と感謝の気持ちを伝えた。田島が「さっき『5大ドーム目指そう』といううちわがあったんですよ。頑張って目指したいなと思います!」、木村も「ドーム公演は終わってしまいましたけど…ドームツアー、INIならいけるよな!?その時また会いにきてくれるよな!?」と投げかけ、MIINIが声援で応える。
そしてINIのライブでは恒例となっている、メンバーとMINIによる円陣タイムで「WE ARE INI!」と一つになったところでいよいよラストの「HERO」「FANFARE」。「声枯れるまで叫べ!」と煽り、すべてを出し切るようにステージを駆け回った 。ところが、フィナーレを迎えてもINIコールが鳴りやまず、メンバーは再度ステージへ。「まだ終わりたくないよね!」と予定外のダブルアンコールで「What A Night」を再び披露し、『2025 INI 3RD ARENA LIVE TOUR [XQUARE]』の幕を下ろした。革命をキーワードにINIとMINIで走り抜け、MINIとの絆がより確かなものとなった本ツアー。ツアー全体で26万人(ドーム公演を含む)を動員し、最終日を迎えたINIは達成感だけでなく、さらに大きな目標に向けて晴れやかな表情でステージを後にした。
昨年は6TH SINGLE『THE FRAME』が自身初のミリオンシングルに認定され、その後もデビューから7作連続ハーフミリオンを達成。今年6月にリリースした3RD ALBUM『THE ORIGIN』も自身最高の初週45万枚を売り上げ、ハーフミリオンを突破。とどまることを知らない勢いで、音楽シーンだけでなく俳優やモデル、コメンテーターのほかバラエティ番組への出演などメンバー全員が幅広く活躍中。クリエイティブ面でもそれぞれの個性を生かして制作に参加するなど新たな挑戦を続けている。11月19日にはNEW SINGLEのリリースも決定しており、「君がいたから」も収録される。ツアーを経て進化したINIの今後の活躍にもご期待いただきたい。

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