クリエイターユニット・HoneyWorksがサウンドプロデュースを務めるアイドルグループ・高嶺のなでしこが、9月7日(日)に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールにて『高嶺のなでしこ 3rd ANNIVERSARY CONCERT「A Wonderful Encounter」』を開催した。
2022年夏の結成から3年、グループ史上最大規模となるワンマンライブで、これまでの感謝と覚悟をパフォーマンスに込めた、記念すべき公演の様子をオフィシャルレポートとしてお届けする。
【写真】『高嶺のなでしこ 3rd ANNIVERSARY CONCERT「A Wonderful Encounter」』を開催した高嶺のなでしこ(9枚)
およそ5000人を動員し、ニコニコ生放送でも配信された今回のライブ。海外からもファンが集まった幕張イベントホールで松本ももなと東山恵里沙の影ナレが開演を告げると、まずは馴染みのovertureの前にロックなトラックが流れる異例の演出から、overtureが流れてステージが照らされる。と、メンバーは客席通路から自転車に乗って登場し、客席を通ってステージに集合。至近距離で見られるいきなりのサプライズ演出に、スタンドからアリーナまでファンは大いに沸いた。
そして制服風の衣装で「初恋のこたえ。」を披露していく。登校を彷彿とさせる演出からMVと同じ衣装でのパフォーマンスと、特別感にあふれた時間が流れていた。
そのまま昨年のメジャーデビュー曲「恋を知った世界」、「病名恋ワズライ」と学園がモチーフの楽曲を続けて披露。日向端ひなが「たかねこちゃんに恋わずらいしてるー?」と叫んだように、メンバーもアピールに余念がない。
しばらくキュートな楽曲が続き、「メランコリックハニー」では客席中央のセンターステージでパフォーマンスを見せ、「可愛くてごめん」でもセンターステージや花道を使って、至近距離でファンと目を合わせていく。
ファンもメンバーも誰もが笑顔になれる瞬間が続き、「Cute for life」では松本のソロパートの「私とKissしてくれますか?」でひときわ大きな歓声が上がった。
一旦メンバーが退場し、都会的なトラックが流れたと思えば、ピンクの衣装にチェンジした9人が再び登場して「僕は君になれない」が始まる。誰かの背中を押すアイドルになるというコンセプトを込めた曲であり、そんな凛とした力強さもパフォーマンスに込めた。衣装は細かなアクセサリーがメンバーごとに異なっており、格好いいのにキュートという高嶺のなでしこならではのパフォーマンスが続く。
「女の子は強い」では冒頭の松本のソロパートで「ももな」コールが客席から沸き、9人は再びセンターステージへ。
「乙女どもよ。」ではスクリーンに歌詞が映し出されるなど、パフォーマンスだけでなく演出でも楽曲の世界観を伝える試みが随所に見られた。
そして「ライフクエスト」「ユメムスビ」はファン待望の撮影可能タイムとなり、メンバーはトロッコにも乗って再びファンの至近距離まで近づいていく。実はステージでもメンバー同士でコミカルな仕草が繰り広げられていて、目がいくつあっても足りない瞬間だった。「ユメムスビ」は3年前の初のリリース曲でもあり、このお祭り気分あふれる空間で披露できたこと自体が、高嶺のなでしこの3年間の挑戦と成長を象徴していた。
「最高の景色をありがとうございます」(橋本)と感謝を伝えると、9人で「アイドル衣装」を披露していく。皆の日常を照らす一等星になりたいという思いを込めた曲であり、メンバーとファンの絆を具現化したような1曲。続く「I'M YOUR IDOL」も、誰かの人生に寄り添っていく覚悟を9人一体のパフォーマンスで体現した壮大な曲であり、こんな凛とした強さをライブで表現できるのも高嶺のなでしこらしさだ。そんなメンバーに、ファンからもクラップや「愛してる」とのコールが飛び出した。
