2025.09.11 公開
高嶺のなでしこ、結成から3年、過去最大規模となる幕張メッセ 幕張イベントホールでワンマンライブを開催!

Photo by 林晋介・原田圭介  画像 1/9

ここで3年前のオーディションからの軌跡を凝縮した映像が流れ、メジャーデビューシングル「美しく生きろ」の衣装で勢ぞろいした9人が登場して「この世界は嘘でできている」へとなだれ込む。メンバーの思い入れが強いこの衣装で、今度はクールなボーカルを響かせていくと、結成初期から歌ってきた「誇り高きアイドル」でも一体感を見せた。

いよいよ終盤にさしかかると「革命の女王」を皮切りにソウルフルな曲が続く。照明で赤く染まったステージで籾山ひめりが妖艶なボーカルを響かせたり、さっきまでキュートな笑顔を見せていた松本や東山もシリアスな表情でファンを煽っていく。センターステージでの「決戦スピリット」のパフォーマンスでは拳を突きあげて気勢を上げるメンバーに応え、客席もますますヒートアップしていった。そんな熱い空気も「ファンサ」で今度は思う存分コール&レスポンスを楽しむものに切り替わる。9人の覚悟がこもった「美しく生きろ」でも、残り少ないライブの時間を噛みしめるかのように声援はさらに大きくなり、メンバーとファンの強固な絆が具現化された瞬間となってライブ本編は幕を下ろした。


しばらくの余韻のあとアンコールに応えて登場したメンバーにより、新衣装が初お目見え。さらに新曲「花は誓いを忘れない」を披露するサプライズに客席からの視線が一挙に注がれていった。

様々な興奮が冷めやらぬ中、MCではサプライズで来年2月から日本とアジアでのライブツアーの開催を発表。そして、12月17日に全16曲収録の待望の1stアルバム「見上げるたびに、恋をする。」がリリースされることも発表された。
アルバム発売に加えて海外のファンにも会いに行けるツアーが決まって、メンバー・ファンともに期待が高まる中で「ラスト声出せますか!?みんなもっとぶつかってこれるかー?」との籾山の煽りとともに「推しの魔法」がスタート。トロッコに乗ってファンとの距離を近づけていき、グループのマスコットのてんにゃもステージに登場して盛り上げる。再び熱気がヒートアップし、ファンはメンバー1人1人の名前を大音量のコールで呼んで精一杯の思いを伝えた。そして「初恋のひと。」が披露され、この日1曲目の「初恋のこたえ。」と歌詞の物語がリンクする巧みな構成でライブを締めくくる。客席からもこの1日の感謝を込めて、最大級の音量でのコールが繰り返された。


最後に籾山が「もっともっと誇り高いグループを目指していきます」と宣言し、9人で花道やセンターステージ、そしてステージの端まで歩いて行ってファンにアピールするとともに、「また会おうね!」と皆で再会を誓っておよそ2時間のライブを終えた。キュートからパワフルまで、多彩な楽曲や新しい演出で9人の魅力を目一杯伝え、4年目にも期待を抱かせる記念すべき1日になった。

(Text by 大宮高史)

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