2025.09.04 公開
サイケデリックなエフェクトの多くはコンピュータに依存せず、撮影時のアナログな手法によって加えられている。また粗い質感の映像は、Hi8と呼ばれる90年代のビンテージビデオカメラを用いて収録されたものである。時空を超えた新旧の混在というアルバムのコンセプトを視覚的に表現したものと言える。
「DARK MOON」の映像は、AIの対極とも言えるフィジカルかつアナログ的なアプローチによって制作されており、アルバムが掲げるテーマのひとつである、AIをドライブする強靭な知性と身体性を体現するものでもある。
ぜひ本ティザー映像を通じて『Wormhole』の世界観をいち早く感じ取っていただき、
今後公開予定のフルサイズ映像もご期待ください!
アルバムジャケットについて〜「Wormhole」を可視化すること〜
Wormhole(ワームホール)という目に見えない現象を、フィジカルなジャケットでどう表現できるか。その鍵となるのが「立体性」と「視点による変化」である。
宇宙空間に浮遊する新生Yマークを、ただの平面デザインではなく、視覚的にも触覚的にも奥行きを感じさせるビジュアルとして提示している。
その発想の原点となったのが、1989年『Delight Slight Light KISS』。
日本で初めてレンチキュラーレンズを採用し、見る角度で絵柄や立体感が変わる画期的なジャケットであった。当時の衝撃を、2025年の技術と感覚でアップデートできないか?という挑戦から、本作のジャケットはスタートした。
通常とは異なり、まず「レンチキュラーを用いた3Dバージョン」を先に制作。そこから2D版に落とし込む、逆転のアプローチをとった。
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