2025.08.28 公開
<THE YELLOW MONKEY>全国ツアーよりFINAL BLOCKの最終公演の模様を、いよいよ8月31日(日)にWOWOWで独占放送・配信!

Photo:横山マサト  画像 1/9

 続いて、ダークな一面が垣間見える「ソナタの暗闇」へ。歌詞のひとつひとつを聴き逃すまいと真摯な面持ちでステージを見つめる聴衆の姿もとても印象的だった。そして、「SPARK」のカップリング曲としてリリースされた「MOONLIGHT DRIVE」から、最新アルバム収録曲「ラプソディ」へ。ステージ狭しと自由にアクションする吉井、エマ、ヒーセと、アニーのパワフルなドラミング。ドライブ感あふれる2曲を連ねて加速度を増していくスリリングな展開に痺れた。

<THE YELLOW MONKEY>全国ツアーよりFINAL BLOCKの最終公演の模様を、いよいよ8月31日(日)にWOWOWで独占放送・配信!Photo:横山マサト  画像 3/9

 本編ラストは「ホテルニュートリノ」。「THE YELLOW MONKEYの本編は始まったばかりです!」吉井の叫びと共にいつまでもこの曲の残響が胸に残った。多くの試練を乗り越えた4人の音楽には、きっと見えない新たな力が宿っている。誰もがそう感じたはずだ。

菊地英昭(G)
 熱狂的なアンコールを受けて舞台に戻ってくると、コミカルなやりとりも加えながらニューシングルのリリースを告げる。テレビアニメ『ニャイト・オブ・ザ・リビングキャット』のオープニングテーマ曲「CAT CITY」だ。「ネコニャンパリ」という印象的なフレーズも登場するが、「ネ申」は「神」とのダブルミーニングとのことで、タイアップを通じて生まれたインスピレーションが、新たな引き出しを開いたようだった。

 間髪入れずに続けた「SUCK OF LIFE」では、興奮と熱狂のピークを迎えたオーディエンスはそれぞれに踊り歌い叫ぶ。そして、リミッターを完全に振り切った吉井渾身のロングトーンシャウト。Kアリーナ横浜がバンドの新たな聖地と化したかのような荘厳な風景を目の当たりにし、感嘆の深いため息をついた。

 最後に贈られたのは、三連符のロッカバラード「JAM」。当時契約していたレーベル側が難色を示したものの、最終的にはシングルリリースされて大ヒット。誰にとっても約束の曲であることは周知の通りだ。まさに1996年の重要なロックンロールを天に捧げて、この夜のコンサートは終了した。

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