2025.08.18 公開
終盤、「日本の歌謡曲の素晴らしさをもう一度噛みしめたい」「戦後、いろんな人たちの心を救った名曲」という理由から、笠置シヅ子のカバー曲『東京ブギウギ』を、この日も歌唱。心ウキウキワクワクするこの曲を、3人はジャムセッションをするような様で歌い、演奏。人に歌を届けることに喜びを覚え、歌うことを純粋に楽しんでゆく昭和の歌姫のような様で、椎名へきるは心を弾ませ、眩しい笑顔で歌っていた。歌声へ、緩急など巧みに感情の揺れを描きだしていたのも印象的だった。
最後は、前日と同じように、夏祭りらしさをこの場に作りだそうと『へきるん音頭』を歌唱。斉藤JAKE慎吾がフルートを、川村ケンが太鼓を叩いて、演奏。椎名へきるのかけ声をリードに、演奏はスタート。この曲では、彼女自身がステージの上を左に右へと練り歩き、観客たちを宴の中へと呼び入れ、一緒にひと夏の想い出を作りあげていた。ドレス姿で音頭を歌っても、違和感を覚えさせないところが、椎名へきるらしさだ。
初日・中日と続いたこの楽しさ。楽日となる3日目の公演も楽しみになってきた。
PHOTO:鶴田建吾
TEXT:長澤智典
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