倖田來未が8月16日、今年で第44回目を迎えた「神宮外苑花火大会」にメインアクトとして出演した。2019年以来、約6年ぶりとなる3回目の出演で、会場に集まった観客を熱狂の渦に巻き込んだ。

【写真】6年ぶりの「神宮外苑花火大会」で圧巻のパフォーマンスをみせた倖田來未(2枚)

登場を伝える映像が大型ビジョンに映し出された瞬間、スタジアムのアリーナとスタンドを埋め尽くした大勢の観衆から大歓声が響き渡った。ステージの幕開けを飾ったのは代表曲『め組のひと』。熱気を帯びた圧巻のパフォーマンスと力強い歌声が、会場の熱狂に火をつけた。続く『Butterfly』では一転、妖艶かつセクシーなダンスで観客を虜にし、会場のボルテージは一気に上昇。MCでは「6年ぶりに呼んでいただきまして本当にありがとうございます。今日は最後の最後のまで一緒に楽しい時間を過ごしてください」と話すと、ライブは中盤に。『愛のうた』のイントロが流れると、心に染み渡るような歌声が、花火を待つ観客を優しく包み込んだ。続けて、8月13日にリリースされたばかりで、聞いてくれる人が笑顔になってくれたら良いという思いを込めて自身が書き下ろした新曲『ChaO!』を披露。15日から全国ロードショーがスタートしたアニメーション映画「ChaO」の爽やかで楽し気な世界観を表現した本楽曲を、自身の公演やTV以外で初披露した。

その後は、フェス定番の盛り上げソング『Vroom』『Poppin' love cocktail』と立て続けにアッパーチューンを投下すると、観客もタオルの代わりにうちわを振り回したり、倖田自身も突然ステージを降り観客と近い距離間でパフォーマンスするなど、観客総立ちでステージを盛り上げた。いよいよラストパフォーマンスを締めくくるラスト一曲となり、倖田が「もちろんあの曲聴きたいですよね？」と観客を煽ると、「ハニーフラッシュお願いやわ！」と呼びかけ誰もが知る大ヒットナンバー「キューティーハニー」を披露。キュートでパワフルなダンスで観客を魅了し続けた後、曲の終わりとともにカウントダウンで神宮外苑の夜空に大輪の花火が打ち上がり、パフォーマンスを最高の形で締めくくった。

パフォーマンスを終えた倖田は、6年ぶりに出演した神宮外苑花火大会のステージを振り返り、「ステージに立った時に『あれ、こんなに客席って見えたっけ？』と思うくらい、皆さんの顔がはっきり見えて、皆さんが本当に楽しんでくれているのが伝わってきて、最高の夏の思い出ができました」と喜びを語った。

真夏の野外ライブについては、「一緒に汗をかいて、同じ音楽を共有できる時間を持てるのが、野外ならではの醍醐味だと思います。皆さんと作る空間というのが、野外ライブの魅力ですね」とコメント。さらに、ラスト楽曲の『キューティーハニー』に合わせて花火が打ち上がった演出について、「『ハニー、フラッシュ！』って言った瞬間に花火が上がって、めちゃくちゃ気持ちよかったです。実は、本番が終わってからその演出について聞いたのですが、すごく気持ちよく歌えました。私自身もニコニコしながら歌っていて、みんなの笑顔が見えて、『今日この曲を披露できてよかったな』ってすごく思いました」と感激した様子を見せた。

また、デビュー25周年イヤーを迎え、10月から開催されるアリーナツアー「KODA KUMI 25th ANNIVERSARY TOUR 2025 ～De-CODE～」を開催する。アリーナツアーへの意気込みについて「本当に久しぶりのアリーナツアーなのでホールではできないど派手な演出をしたいですね。今日の花火みたいなサプライズとか、皆さんに驚いて楽しんでもらえる、心に残るライブにしたいです」と明かした。

また、ツアーの構成については、「昔の楽曲をたくさん詰め込んだセットリストにしているので、皆さんで一緒に歌える曲がたくさん入っているのでアリーナを『大きなカラオケボックス』だと思ってもらって、一緒に歌っていただけたら嬉しいです。初めての方も、きっと楽しんでいただけると思います」とファンに呼びかけました。最後に、「10月からツアーが始まります。皆さんがテレビで見たことのある曲をたくさん披露させていただきますので、ぜひ遊びに来てください！」と熱いメッセージを送り、締めくくった。