2022年8月12日にステージデビュー。あれからちょうど3年後の2025年8月12日に、NiziIROぱれっとは豊洲PITで、「NiziIROぱれっと 3rd One-Man LIVE『Once Upon A Time』」公演を行った。10月10日には、ビクターエンタテインメントよりメジャーデビューも決定‼今、メンズアイドルシーンで最も勢いのあるNiziIROぱれっととが観客たちに笑顔になれる魔法をかけた、3周年公演の模様をここにお伝えしたい。
【写真】6人の王子様とお姫様の物語を演出したNiziIROぱれっと(5枚)
NiziIROぱれっとのかける魔法の虜になりたくて、会場にはたくさんの人たちが足を運んでいた。開演前から場内がざわついていたのは、その魔法を早く感じたくて心が騒いでいたからだろう。
暗くなった場内に流れだしたファンタジックでマジカルなSE。その上で、母親が子供に向けて「6人の王子様がお姫様と恋に落ちるラブストーリー」を語りだす。2人は、物語に登場する6人の王子様のことを話題にし始めた。一人一人のキャラクターの魅力を語るたびに、名前を呼ばれたメンバーがステージに登場。そして‥。
6人の王子様とお姫様の物語は、目の前で笑顔を浮かべる大勢のお姫様たちへ向けて、6人が「目が合った瞬間LOVE 僕たちの恋は始まったんだ」と歌いながら始まった。彼らは、お姫様たちの魅力に心を奪われて瞬時に恋に落ちてしまった思いを『瞬間LOVE』に乗せ、いろんな言葉にして伝えてきた。同じくお姫様たちも、ステージの上で煌めく6人の魅力へ一瞬にして落ちていた。互いに、瞬時に恋に落ちる。この瞬間を感じたくて、6人も、お姫様たちも、この場に集っていた。
「最高の夏にしようぜ」とメンバーたちが強気に誘いかける。6人が『ミステリーナイト』を通して観客たちを素敵な、でも、ミステリアスで胸がドキドキする夏の一夜の物語へ誘いだす。6人は少し強引な姿でせまってきた。だから、誘われるままに心を委ねてはしゃいでいたい。たとえそその誘いが迷宮へ導く危険なドラマだろうと、はしゃくこの気持ちは誰にも止められない!!
「LOVE時々、ナミダ」と、6人が想いを一つに歌いだした瞬間、ハートが熱く高鳴った。6人は1階と2階ステージに分かれて、お姫様たちを熱く誘うように『LOVE時々、ナミダ。』を歌っていた。その姿を見て、恋に落ちないわけがない。この先にどんな運命が待ち受けていようとも、気持ちがときめいたのなら、その思いを信じて、今は彼らと一緒に思いきりドキドキしていたい。
自己紹介のMCでは、「笑顔を絶やさない1日にするぞー」や「僕たちがここに虹をかけます」など、一緒に幸せな時間を過ごしたくなる、素敵な言葉の魔法を語っていた。
「このままではお姫様を幸せにすることが出来ない」の声を合図に、王子様たちがサングラスをかけ、首にファーを巻いた姿で2階ステージへ登場。彼らは『ぴえん虫』をクールに歌いながら、でも、躍動するダンスビートの上で力強いパフォーマンスも見せてせまってきた。歌詞へ、さりげなくガチ恋口上を入れているところも魅力だ。一人一人が、目の前のお姫様たちを口説くように恋のアピールをしてゆく。そのセリフを耳にするたびに、フロアのあちこちから「キャー!!」と嬉しい悲鳴が上がっていた。
ステージ上をCo2まみれにしながら始まったのが、『脳内再生』。「脳内再生 君だけがほしい」と力強く歌う声と躍動した楽曲に触れ、心が熱く騒ぎだす。だから、もっと君に触れたくて、6人に向って伸ばした手を大きく揺らしたくなる。終盤には、一緒に歌う場面も登場。この一体感が最高に気持ちいい!!
続く『Rock with you』では、重量感のあるダンスロックに乗せ、6人が雄々しき様でせまってきた。欲望のまま、心が叫ぶままに力強くせまる姿に触れ、躍動するビート以上に心臓の鼓動がドクドクッと高鳴っていた。メンバーの繰り出すラップやシャウトが、めちゃめちゃ刺激的だ。もうハートがパニックを起こしそう!!
MCでは、今回の豪華なセットについての嬉しい思いを6人が語っていた。そのうえで‥。
「春夏秋冬一緒に楽しんでいきましょう」の声を合図に、次のブロックは、四季を舞台にした曲たちを羅列。まずは『Dear Mermaid』を通し、すべてを夏のせいにしながら、互いにひと夏の素敵な恋を描きだそうと6人は誘いかけてきた。フロアでは、王子様たちの誘いへ応えるように、たくさんのお姫様たちがカラフルなペンライトや腕を振り回し、始まったばかりの恋を夏のせいにしながら、ともに心を解き放ち、6人と一緒にわちゃわちゃとはしゃいでいた。
ここからは、一緒にドキドキしながら。ときにロマンチックなムードへ浸りつつ、『Howling Nigth』『MerryChristmas Agin』『さくら流線形』をメドレー形式にし、秋・冬・春それぞれの季節を巡る恋物語を伝えてきた。季節を追うごとに一緒に心をときめかせ、お互いに気持ちの距離をグッと縮めてゆく。
ふたたび、季節は夏へ。6人は内に秘めた思いを『透明花火』を通して告白するように甘く優しい声で歌いかけてきた。でも、その言葉には、片思いのまま告白できなかった後悔の思いが綴られていた。ここまでに描いてきた季節を駆け抜けた恋物語は、恋に恋した王子様の妄想??一人で過ごす夏の夜、6人は切々とした声の色も交えながら、いろんな思い出を巡らせるように歌っていた。「届かなくて 儚くて」と悲しい思いを言葉にしてゆく彼らの目の前には、いくつものスパークラー(大きな火花)が吹き上がっていた。
これまでに描いてきたのは現実??それとも、胸の内に映し出した妄想の恋物語??6人は『カタオモイ come ture』を通し、愛おしくて大切な君に向けて胸の内を伝えてきた。一人一人が心の声をセリフのような歌にして伝えるごとに。一人一人が「大好きだ」と言葉にするたびに、胸が熱く揺さぶられた。終盤、メンバーとお姫様たちで一緒に叫びあげたガチ恋口上も、胸に熱かった。
MCでは、NiziIROぱれっとが3歳を迎えたことをお姫様たちと一緒に祝えば、これまでのワンマン公演をメンバーどうしで振り返る会話を繰り広げていた。
ライブも最後のブロックへ。次に披露したのが、4年目のNiziIROぱれっとの姿を示唆する??この日が初披露になる新曲の『僕らのBIG LOVE』。たくさんの愛を届けることをテーマに据えた楽曲のように、6人はステージの上で手を大きく振り上げ、身体を思いきり揺らし、胸の奥から溢れだす大きな愛を元気いっぱいに届けていた。一緒に振り真似や言葉をかけあいたくなる、超アッパーの盛り上げ曲なのが嬉しい。これからのライブの中、『僕らのBIG LOVE』を通して一緒に熱い景色を作りあげていけそうだ。そうそう、この曲でも一人一人が「愛してる」のセリフを口にしていたことも伝えておきたい。
ここからさらに明るく華やかに、この空間をマジカルでカラフルなパーティー空間へ染め上げようと、6人は『Candy Wonderland』を歌いだした。彼らが届けた特別な人へ向けた歌の招待状を手にしたのなら、6人と一緒にステップを踏みながら、このパーティーを楽しんじゃえ。曲が進むごとに、この会場がどんどん華やかになる。だから、気持ちを余すことなく、クレイジーになってはしゃいでしまえ!!
「みんながいたから、ここまで来れました」の声も嬉しい。続く『余すことなくCrazy for you』では、爆裂した熱狂パーティーチューンに乗せて、メンバーもお姫様たちも一緒にキラキラ眩しい存在になり、共に声を張り上げてわちゃいでいた。
続く『永久保存のラブストーリー』を通して、互いに胸の内に刻みあった、思い思われあう恋の物語。この曲でも、ひと言ひと言の歌詞が、愛しい人へ向けての告白のようにも届いていた。そして‥。
「僕たちが歩いてきた道のりには、いつだってみなさんが架けた虹がありました。これからも、たくさんの虹を一緒に見に行きたいです」。最後にNiziIROぱれっとは『虹色アーチ』を歌い、互いの心と心に、七色にきらめく虹色のアーチを架けてきた。その架け橋を自分が心の中から消さない限り、虹はけっして消えることはない。何時だって6人は、一人一人の心へ向けて虹を架けている。だから、この曲を歌う彼らの声を、とても温かく感じていたのかもしれない。最後に、一緒に歌いあったあの楽しさも、忘れちゃいないよ。
アンコールは、最新配信シングル曲の『推しドリメソッド』から。この曲では、王子様たちが客席に降り、お姫様たちと近い距離で接しながら、ドキドキの魔法をかけてきた。人によっては、目の前50cmの距離にメンバーがいるんだもの、ドキドキしすぎて固まってしまうのもわかるよ。それくらい、超至近距離で6人を感じられたのが嬉しかった。メンバーたちは、ずっと無邪気にはしゃいでいたけどね。
ここで、メンバーたちが胸の内に閉まっていた思いを述べだした。
「僕たらは、今もファンの人たちに助けられてばかりです。始まる前まですごく緊張していたけど、ステージの上からみんなの顔を見ていたら緊張も解けました。今、ステージに立てているのも、この先に夢を掲げられるのも、まぎれもなくファンのおかげです。俺は、これからもみんなと一緒に、この幸せなステージに立ち続けたいし、もっともっとみんなを幸せにしていきたいなと思っています」 (だいや)
「僕は、NiziIROぱれっとに途中から加入しました。メンバーみんな、いつもありがとう。僕は、この5人とみなさんで、今後もたくさん夢を追いかけて、夢を叶えていきたいと思います」(ゆいと)
「僕がアイドルを好きになったのは、小学5年生の頃でした。それを家族のみんなも応援してくれていて。でも、歳を重ねるごとにあきらめかけていたけど、20歳のときに、思いきってこの世界に飛び込みました。この世界に飛び込んだことを心から応援してくれているファンや家族に、ありがとうと伝えたいです。僕たちがここに立てているのは、みんなのおかげです。これからもこのメンバーでもっともっと大きな夢を目指していくので、ずっとずっとついてきてください」(なぎさ)
「アイドルというキラキラとした世界の人に、まさか自分がなれるとは思ってなくて。最初は、長くアイドルを続けられる自信がなかったけど。我武者羅に目の前に食らいついていたら、みなさんと出会えたし、それが、僕がまだこれからもずっとアイドルを続けられる自信にもなりました。ありがとうございます」(ましろ)
「今日がNiziIROぱれっとの3周年ということで、3年間のことを考えることが最近はすごく多くて。今は、すごく活動が楽しいなと思うんです。だけど、この3年間でアイドルを辞めたいなと思ったり、不安で押しつぶされそうになったことが本当に多くて。そんなときに支えてくれたのが、ここにいるファンのみんな、NiziIROぱれっとのメンバー、スタッフや関係者のみなさん、そして家族でした。僕は、こんなにもたくさんの人に支えられて歩いているんだなと思いました。僕がステージに立っている姿を見て、少しでもファンのみなさんに幸せを与えることができていたら嬉しいです。僕を素敵なステージに立たせてくれて、一緒に夢を叶えてくれて本当にありがとうございました」(けんご)
「今日まで、本当にたくさんのことがありました。楽しいことばかりじゃなくて、悔しいことも、涙した日もたくさんありました。それでも、僕たちがここまで来ることができたのは、どんなときも支えてくれたみんながいたからです。みんながくれた「ありがとう」の言葉や「楽しかった」という笑顔、その一つ一つが僕らの背中を何度も押してくれました。本当にありがとうございました。僕たちはこれからも夢を追いかけ続けます。みんながくれた愛情があれば、何度だって立ち上がって夢を見続けることができると思っています。そんな僕たちの決意を届けさせてください」(あきと)
あきとの言葉を受けて歌ったのが、メジャーデビュー曲になる新曲の『NEVER EVER OVER』。冒頭から6人が思いを一つにシンガロングしてゆく。その始まりに胸が熱くなった。曲が進むごとに胸の内で熱い思いが膨らみだせば、彼らと一緒に腕を振り上げ、声を上げたくなっていた。真剣に、本気で夢を追いかける彼らに熱いエールを送る曲であり、一緒に夢を追いかける船に乗り込み、共に夢を追い求めていける楽曲だ。だからみんなが、6人と一緒に「オーオッオオーオーオー!!」と声を張り上げ、熱い思いと夢と勇気を重ねあっていた。さぁ、ここから一緒に新しい夢を探す旅に出ようじゃないか。
NiziIROぱれっとは最後に、同じくメジャーシングル曲になる『HAPPY EVER AFTER』を歌っていた。 彼らは、最後の最後まで素敵な夢と希望と未来と、同じく素敵な恋心を届けてくれた。この日が、6人の王子様とお姫様たちのドラマチックな物語の新たな幕開けになる。だから大勢のお姫様たちが、眩しいほどに輝きを放つ6人の王子様たちと、これからもずっと離れないよと。この物語の続きのページを、今以上に煌めく内容にしていこうと誓い合っていた。
4年目へ踏み出したNiziIROぱれっと。彼らの目の前で今、素敵な未来の景色を描くための扉が開かれた。その物語をさらに輝かせるのか、燻らせてしまうのか…。もちろん、一緒に煌めいた内容にしていくためにも、輝きを胸に、ともに新たな一歩をここから踏み出そうじゃないか。
TEXT:長澤智典
NiziIROぱれっと情報:
2025/10/10 ビクターエンタテインメントより1stメジャーシングルジャケット/タイトル発表
タイトル:HAPPY EVER AFTER/NEVER EVER OVER
2026/1/9@浅草花劇場
NiziIROぱれっとバンドセットLIVE
『Blissful Dangerland』
セットリスト:
『瞬間LOVE』
『ミステリーナイト』
『LOVE時々、ナミダ。』
MC
『ぴえん虫』
『脳内再生』
『Rock with you』
MC
『Dear Mermaid』
メドレー
『Howling Nigth』『MerryChristmas Agin』『さくら流線形』
『透明花火』
『カタオモイ come ture』
MC
『僕らのBIGLOVE!』(新曲)
『Candy Wonderland』
『余すことなくCrazy for you』
『永久保存のラブストーリー』
『虹色アーチ』
MC
-ENCORE-
『推しドリメソッド』
MC
『NEVER EVER OVER』(新曲)
『HAPPY EVER AFTER』
MC