「このままではお姫様を幸せにすることが出来ない」の声を合図に、王子様たちがサングラスをかけ、首にファーを巻いた姿で2階ステージへ登場。彼らは『ぴえん虫』をクールに歌いながら、でも、躍動するダンスビートの上で力強いパフォーマンスも見せてせまってきた。歌詞へ、さりげなくガチ恋口上を入れているところも魅力だ。一人一人が、目の前のお姫様たちを口説くように恋のアピールをしてゆく。そのセリフを耳にするたびに、フロアのあちこちから「キャー!!」と嬉しい悲鳴が上がっていた。
ステージ上をCo2まみれにしながら始まったのが、『脳内再生』。「脳内再生 君だけがほしい」と力強く歌う声と躍動した楽曲に触れ、心が熱く騒ぎだす。だから、もっと君に触れたくて、6人に向って伸ばした手を大きく揺らしたくなる。終盤には、一緒に歌う場面も登場。この一体感が最高に気持ちいい!!
続く『Rock with you』では、重量感のあるダンスロックに乗せ、6人が雄々しき様でせまってきた。欲望のまま、心が叫ぶままに力強くせまる姿に触れ、躍動するビート以上に心臓の鼓動がドクドクッと高鳴っていた。メンバーの繰り出すラップやシャウトが、めちゃめちゃ刺激的だ。もうハートがパニックを起こしそう!!
MCでは、今回の豪華なセットについての嬉しい思いを6人が語っていた。そのうえで‥。
「春夏秋冬一緒に楽しんでいきましょう」の声を合図に、次のブロックは、四季を舞台にした曲たちを羅列。まずは『Dear Mermaid』を通し、すべてを夏のせいにしながら、互いにひと夏の素敵な恋を描きだそうと6人は誘いかけてきた。フロアでは、王子様たちの誘いへ応えるように、たくさんのお姫様たちがカラフルなペンライトや腕を振り回し、始まったばかりの恋を夏のせいにしながら、ともに心を解き放ち、6人と一緒にわちゃわちゃとはしゃいでいた。
ここからは、一緒にドキドキしながら。ときにロマンチックなムードへ浸りつつ、『Howling Nigth』『MerryChristmas Agin』『さくら流線形』をメドレー形式にし、秋・冬・春それぞれの季節を巡る恋物語を伝えてきた。季節を追うごとに一緒に心をときめかせ、お互いに気持ちの距離をグッと縮めてゆく。
ふたたび、季節は夏へ。6人は内に秘めた思いを『透明花火』を通して告白するように甘く優しい声で歌いかけてきた。でも、その言葉には、片思いのまま告白できなかった後悔の思いが綴られていた。ここまでに描いてきた季節を駆け抜けた恋物語は、恋に恋した王子様の妄想??一人で過ごす夏の夜、6人は切々とした声の色も交えながら、いろんな思い出を巡らせるように歌っていた。「届かなくて 儚くて」と悲しい思いを言葉にしてゆく彼らの目の前には、いくつものスパークラー(大きな火花)が吹き上がっていた。
これまでに描いてきたのは現実??それとも、胸の内に映し出した妄想の恋物語??6人は『カタオモイ come ture』を通し、愛おしくて大切な君に向けて胸の内を伝えてきた。一人一人が心の声をセリフのような歌にして伝えるごとに。一人一人が「大好きだ」と言葉にするたびに、胸が熱く揺さぶられた。終盤、メンバーとお姫様たちで一緒に叫びあげたガチ恋口上も、胸に熱かった。
MCでは、NiziIROぱれっとが3歳を迎えたことをお姫様たちと一緒に祝えば、これまでのワンマン公演をメンバーどうしで振り返る会話を繰り広げていた。
ライブも最後のブロックへ。次に披露したのが、4年目のNiziIROぱれっとの姿を示唆する??この日が初披露になる新曲の『僕らのBIG LOVE』。たくさんの愛を届けることをテーマに据えた楽曲のように、6人はステージの上で手を大きく振り上げ、身体を思いきり揺らし、胸の奥から溢れだす大きな愛を元気いっぱいに届けていた。一緒に振り真似や言葉をかけあいたくなる、超アッパーの盛り上げ曲なのが嬉しい。これからのライブの中、『僕らのBIG LOVE』を通して一緒に熱い景色を作りあげていけそうだ。そうそう、この曲でも一人一人が「愛してる」のセリフを口にしていたことも伝えておきたい。
ここからさらに明るく華やかに、この空間をマジカルでカラフルなパーティー空間へ染め上げようと、6人は『Candy Wonderland』を歌いだした。彼らが届けた特別な人へ向けた歌の招待状を手にしたのなら、6人と一緒にステップを踏みながら、このパーティーを楽しんじゃえ。曲が進むごとに、この会場がどんどん華やかになる。だから、気持ちを余すことなく、クレイジーになってはしゃいでしまえ!!
「みんながいたから、ここまで来れました」の声も嬉しい。続く『余すことなくCrazy for you』では、爆裂した熱狂パーティーチューンに乗せて、メンバーもお姫様たちも一緒にキラキラ眩しい存在になり、共に声を張り上げてわちゃいでいた。
続く『永久保存のラブストーリー』を通して、互いに胸の内に刻みあった、思い思われあう恋の物語。この曲でも、ひと言ひと言の歌詞が、愛しい人へ向けての告白のようにも届いていた。そして‥。
「僕たちが歩いてきた道のりには、いつだってみなさんが架けた虹がありました。これからも、たくさんの虹を一緒に見に行きたいです」。最後にNiziIROぱれっとは『虹色アーチ』を歌い、互いの心と心に、七色にきらめく虹色のアーチを架けてきた。その架け橋を自分が心の中から消さない限り、虹はけっして消えることはない。何時だって6人は、一人一人の心へ向けて虹を架けている。だから、この曲を歌う彼らの声を、とても温かく感じていたのかもしれない。最後に、一緒に歌いあったあの楽しさも、忘れちゃいないよ。