2025.08.04 公開
大黒摩季、全国ツアー前半戦「55 BLACK」感動のフィナーレ!

『MAKI OHGURO LIVE TOUR 2025 -55 BLACK-』(※提供画像)  画像 1/6

大黒摩季、全国ツアー前半戦「55 BLACK」感動のフィナーレ!『MAKI OHGURO LIVE TOUR 2025 -55 BLACK-』(※提供画像)  画像 4/6

大黒摩季、全国ツアー前半戦「55 BLACK」感動のフィナーレ!『MAKI OHGURO LIVE TOUR 2025 -55 BLACK-』(※提供画像)  画像 5/6

と涙ぐみながらも笑顔で語り、深く長く続けたそのお辞儀、それだけで彼女の福島への底知れぬ愛情と想い、大黒摩季という「人」を見たような気がする。

アンコールラストでは新曲「イチヌケタ」のSingle Edit ver.を再び披露。

「私は小さい頃ぶきっちょで、人と話すのが苦手で、いつも隠れてばかりでした。
5歳の時、父がふと持ち帰ってきたレコードがレッド・ツェッペリンやディープ・パープルがあって。
3歳からクラシック音楽に出会っていた私は、「なんだこの汚い音は!激しい言葉は!」と思ったけれど、預けられっ子でいつもひとりぼっちだった私のフラストレーションを代わりに叫んでくれていると思いました。それがロックとの出会い。その後学校で取り残されたりいじめられたりしたって、音楽がいつもそばにいてくれた。生きあぐねていれば、ブルース・スプリングスティーンが自分で道を拓けと言ってくれた。そしてボブ・ディランは本当はいろんなことを思っているのに言わないのはもったいないよと、ニール・ヤングは金のハートを探せとは歌ってくれた。学校で、愛という言葉と夢という言葉は教えてくれても教わらなかった愛し方と夢の叶え方を、たくさんのアーティストが教えてくれました。いつも道に迷っては何かにぶつかって生きてきました。だけどロックがあったから曲がらずまともに戦って来れました。
だから私も皆さんにとってそういう存在になりたい、と思い『55BLACK』を作りました。
幸せな歌は他の人を聴いて下さい。でも生きることに疲れたり迷ったり、叫びたいものかがたくさんある時は、私の歌を聴いてください。そこにはいつも大黒摩季がついてますから!」

最後の最後に放たれた大黒のストレートなメッセージに、客席は満面の笑顔と大歓声で応え、まるで誰もが少年少女のような瑞々しい輝きに溢れていた。この感動的な瞬間さえもきっとまた彼女の血肉となり、進化しながら原色の作品に生まれ変わるのだろう。彼女の生き様自体が音楽そのものなのだ。

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