2025.08.04 公開
ももクロが恒例の夏ライブ『ももクロ夏のバカ騒ぎ』を開催。花火、放水、盆踊り…初開催となる横浜スタジアムでモノノフと共に熱狂した真夏の祝祭的な2日間

ももいろクローバーZ『ハマの夜祭り番長襲名記念 ももクロ夏のバカ騒ぎ2025 in 横浜スタジアム』(C)増田慶  画像 1/13

ここでは、今回特別に設置された「グループ応援エリア席」のモノノフをグループ毎に呼びかけてビジョンに映し出して紹介するという粋な演出も見られた。そして、10代、20代、30代…と世代を区切って会場のモノノフに呼びかけると、客席には80代のモノノフの姿も見られたほか、10代未満の通称チビノフの姿もたくさん見られ、改めて、ももクロが老若男女に愛されるグループであることを再認識することに。そして、段々とペンライトが映える時間帯に突入していくと、百田の「さらに最高の思い出作っていきましょう!」との呼びかけから、「走れ!」で次のブロックがスタート。夏を感じる軽快なアレンジが鳴り響く中、4色のペンライトと雲を染めた夕陽の対比がとても美しく、まさにマジックアワーと言える奇跡の瞬間を切り取ったような景色が広がっていた。ラスサビでスタジアムの照明やビジョンの映像が消え、4色のペンライトとモノノフの大合唱で会場がひとつになったところで、バンドマスター宗本康兵のしっとりとしたピアノ演奏から夏の名曲「Hanabi」へ。落ちサビから後半にかけて実際に花火が打ち上がり、夏の切なさも感じられる演出に。この曲ではコールやかけ声など一言も発することなく、4人が歌い紡ぐ姿をじっと見つめるモノノフの姿がとても印象的だった。

再びサブステージへと移動し、「おまえらタオルは好きか?」と煽ると、「BLAST!」で次のブロックへ。すっかりタオル曲として定着したライブ定番曲だ。中盤では、佐々木が「まだまだ足りないよ、もっと回してー!」とさらにモノノフを煽っていく。続いての曲は、「GODSPEED」。「BLAST!」同様にスポーツの応援歌といったメッセージ性の強い楽曲。ももクロらしいポジティブな歌詞でエールを送ると、さらに人気曲「ツヨクツヨク」へと繋いでいく。野外の夏ライブならではの会場中でタオルが回る光景はまさに壮観。この曲ではキッズダンサーも加わり、ももクロのライブらしい一体感と多幸感を生み出していく。そして、このブロックの最後には『ももいろクリスマス2025』の開催をサプライズ発表。今年も12月20日(土)と21日(日)の2日間、埼玉県のさいたまスーパーアリーナでの開催が決まり、会場からは大きな歓声が沸き起こる。改めて、毎年季節毎に集まれることの喜びをももクロとモノノフが共有した瞬間でもあった。

ももクロが恒例の夏ライブ『ももクロ夏のバカ騒ぎ』を開催。花火、放水、盆踊り…初開催となる横浜スタジアムでモノノフと共に熱狂した真夏の祝祭的な2日間ももいろクローバーZ『ハマの夜祭り番長襲名記念 ももクロ夏のバカ騒ぎ2025 in 横浜スタジアム』(C)さいちょー  画像 12/13

そして、最後のブロックでは、7月23日に発売されたばかりの新曲、『機動戦士ガンダム アーセナルベース FORSQUAD』主題歌の「Event Horizon」を披露。インタビューなどで、ももクロとモノノフの関係性にも通ずる曲だと語っていた楽曲だ。暗くなった場内にレーザー照明と花火の演出も加わり、楽曲の世界観をさらに盛り上げていく。特に、「君から見た景色 僕から見た景色」という歌詞を、ももクロとモノノフのことだと捉えて受け止めた人も多かったことだろう。4人の声が重なったサビがエモーショナルに鳴り響き、コールが加わることでさらにライブ映えする楽曲であることも証明。今後のライブでの可能性を感じさせる力強いパフォーマンスを見せると、ラストは「Re:Story」。アコースティックな演奏に乗せて、ステージ中央に4人が並んで座ったまま、「8月のステーション」という歌詞から始まる尊い歌い出しに。楽しいだけではない、夏特有の切なさや寂しさも感じさせる心に沁みる1曲で本編は終了した。

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