ももいろクローバーZ『ハマの夜祭り番長襲名記念 ももクロ夏のバカ騒ぎ2025 in 横浜スタジアム』(C)上飯坂一 画像 8/13

ちなみに、今回のメインステージ中央には4体の巨大なモアイ像ならぬモモアイ像が設置され、両サイドにはピラミッドや鳥居を配置。さらに、サブステージには上から見るとナスカの地上絵を模したようなイラストが。その周りにはももクロメンバーが書いたイラストも描かれていた。そして、サブステージへと続く花道にはスフィンクスに扮したももクロのマスコットキャラクターももたんのももたん列車がセットされるなど、まさに世界中のパワースポットが集められていた形だ。
最初のMCパートで、4人それぞれがおなじみの自己紹介を披露すると、メンバーは無事に開催できたことへの喜びや感謝を口にしながら、モノノフにこまめな水分補給を呼びかけていく。今回は炎天下での夏の野外ライブということもあり、適宜そうした声がけや呼びかけがなされていたほか、開場時間を少し遅めに設定したり、水撒きエリアを設置したりするなどの運営側の様々な配慮や工夫も見られた。
バンドやダンサーの紹介を経て、次のブロックはライブ初披露となる読売ジャイアンツ移籍後の田中将大投手の登場曲「Acceleration」でスタート。ロックバンド・PENGUIN RESEARCHの神田ジョンが手がけた疾走感のあるエモーショナルなロックナンバーだ。モノノフがクラップとコールで初パフォーマンスを盛り上げると、夏の超定番曲「ココ☆ナツ」へと続いていく。この曲ではメンバーが水鉄砲を持ってアリーナの客席内を練り歩き、花道に設置されたトロッコに乗ってサブステージへと移動。ひたすら「ココココーコ コッコッコー」と繰り返すサビのフレーズに合わせて、4色のペンライトが小刻みに揺れる圧巻の光景が広がると、和太鼓の演奏から「ROCK THE BOAT」へ。曲間の玉井と佐々木の「揺らしちゃう?」というおなじみのセリフパートでは、モノノフから待ってましたとばかりに大きな歓声が上がる。「ココ☆ナツ」からの対比もあり、大人っぽく鳴り響いた「ROCK THE BOAT」は夕方へと向かっていく時間帯にとてもマッチしていた。さらに、和太鼓をフィーチャーした「ももいろ太鼓どどんが節」では、アリーナ席を囲むように地元のキッズダンサー達が並んでパフォーマンスし、ライブに彩りを添えていたのもとても印象的だった。