ライブ中盤ではアサヒを中心とした、小さな幸せをを観客と共有するMCパートへ。彼女の「昨日北海道から帰ってきて。飛行機から見た東京の夜景がキラキラ輝いていた」という話題に続いて観客にも話を聞くと、「今朝、1歳の娘に起こしてもらえて幸せだった」という男性ファンの小さな幸せをに会場中に温かな空気が充満する。その流れから「いつかこの涙が」に突入すると、リトグリは客席を優しい歌声で包み込んでいき、繊細さの中にも高い熱がこもった歌が際立つ「夏になって歌え」と、スローナンバーを連発。さらに、リトグリがリスペクトしてやまないゴスペラーズの名曲「永遠に」のカバーも飛び出し、その唯一無二のボーカル&コーラスワークとともに観客を圧倒してみせた。
『Little Glee Monster Live Tour 2025 Ambitious』最終公演(Photo by Taichi Nishimaki) 画像 5/6
会場中に盛大な拍手が鳴り響く中、結海の「ここからまたみんなと全力で盛り上がっていきたいと思います!」を合図にライブ後半戦に突入し、かれんによる次の曲の振り付けレクチャーを経て「Run」にて再び一体感を高めていく。クラップやダンスを通して気持ちをひとつに重ねると、以降は「世界はあなたに笑いかけている」「Join Us!」と新旧の代表曲が立て続けに繰り出され、「SAY!!!」や「MASTER KEY」ではガオラーとのコール&レスポンスに加え、手にしたタオルを頭上高くに掲げるなどして楽しさを共有していった。
MAYUが中心となって会場の全員で乾杯をすると、彼女は「私たちは今年、あのときの夢や『あのとき言っていたこと』が『こういう形で叶うんや』という年になっていて」と最近感じていることを告げる。「(それを叶えることができたのは)どんな場面になっても私たちは歌が好きで、歌い続けたかったから。自分たちの道を信じ続けることができたから、その日を迎えられました。そして、それを自分のことのように喜んでくれて、愛してくれるみんながいたから、ここまでつないでこられました」と感慨深げに語ると、「だから、今日ここにいるみんなには何年経っても、いくつになっても、夢を持つことをやめないでほしいです。約束!」と語りかけ、5月にリリースされた最新シングル「夢じゃないならなんなのさ」にてライブは終盤戦に突入する。1人ひとりの感情が解放されたこのロックチューンでライブは最高潮へと近づき、続く「ECHO」ではその熱量をさらに更新することに。ロックコンサートさながらの激しいサウンドとともに、6人は心の叫びのような歌を響かせた。
『Little Glee Monster Live Tour 2025 Ambitious』最終公演(Photo by Taichi Nishimaki) 画像 6/6