2025.05.20 公開
するとはじまったのは、シェリルとグレイスの会話劇。「ところでシェリル、各セクションとの連携はどう?」「さすがはあなたが集めたスタッフね。全セクションが最高の仕事をしてくれているわ。それにあたしに全力でぶつかってきてくれる、パシフィコ横浜の観客もサイコーだわ!」──と今回のライブの舞台裏を覗き見るかのようなやりとりが繰り広げられた。
「あたしは歌うことで、自分のすべてをぶつけるの。それに、ここまで応えてくれる観客なんて、めったにいないんだからね!あとはあたし、シェリル・ノームが命を込めて歌うだけよ。グレイス、そこで見てなさい。このままでも最高のライブだけど、もっともっと、横浜を、銀河を震わせてくるわよ」「生きてるって思えるのは歌っているときだけ。今日も最後まで、ファンのために、私自身のために歌うわ。だって私はシェリル。シェリル・ノームよ」。そう覚悟を決めたように決意をあらわにすると、スモークがゆるやかに流れる中、白い衣装に着替えたMay’nがステージへ。〈みんなが私のことを妖精と呼ぶ わたしはそれに応える 〉という言葉からはじまる「妖精」を披露する。続くロックナンバー「イゾラド」では、 歌詞に合わせて背面のスクリーンにノイズがかった映像エフェクトが走る演出が。さらに「インフィニティ」「永遠」で、君への想いをまっすぐ、そしてドラマティックに届けたかと思うと、『劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~』の劇中ライブ映像を背景に「オベリスク」を歌唱。終始高ぶっていた観客の鼓動が、ここにきてさらに上昇するのが伝わってくる。May’nは一歩も引かない鋭い視線を客席に送りながら、圧倒的な気迫で歌い上げてみせた。
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