2011年より毎年開催されているテレビ朝日主催の音楽フェス「テレビ朝日ドリームフェスティバル（通称：ドリフェス）」が今秋も開催。2日目となる28日（土）は、ロックバンドの重鎮LUNA SEAをはじめ、ゴールデンボンバー、THE ORAL CIGARETTES、KEYTALK、WANIMAとJロックが面子を揃えた。

ブルーライトとフラッシュライトに照らされて登場したのは、新進気鋭の番狂わせバンド「THE ORAL CIGARETTES」。山中拓也（Vo.）、あきらかにあきら(Ba.)、鈴木重信（Gt.）、中西雅哉（Dr.）の4人がステージに上がると場内からは大きな歓声が沸き起こった。

「みんなの手、貸して貰っていい！？一本打って！！」

景気づけと言わんばかりに、盛大なクラップをオーディエンスにリクエストした山中の掛け声からライブ開始。1曲目に歌われた「リコリス」は今年2月にリリースされたアルバム「UNOFFICIAL」に収録されている楽曲だ。花言葉に”死人”の意味を持つ「彼岸花」を指すタイトルだが、否定的な意味ではなく「必ず咲く意思のある強い花」という想いが込められているもの。これからのオーラルを表現する内面性の強い曲で彼らの存在感を見せつけてくれた。

THE ORAL CIGARETTES（©テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2017 / 写真：岸田哲平）  画像 2/3
続く「Shala La」は女性の欲望をテーマに描いた艶のあるメロディが特徴的。「後ろの方も全部見えているからな！」とアグレッシブに歌う山中に触発されてオーディエンスの盛り上がりも増していく。「気づけよBaby」を歌い終えたところでMCタイムに入ると山中がご挨拶。

「はじめまして！よろしくお願いします！さっきのKEYTALKやろ？こういうロックバンドが出れることがすごいと思うんです！」

トップバッターで出演したKEYTALKや彼らの後に登場する西野カナなど、出演者を引き合いにしたトークで会場を和やかなムードにすると「俺らは俺らなりのロックをかまして帰りますんで、今日1日よろしくお願いします！」と気合いを一発。「DIP-BAP」のイントロが流れ出し、腕を大きく上下に揺らして「改めましてよろしく！」と山中が声を張り上げた。

「3,2,1」の合図で頭を上下に揺らせば「どんどん飛ばしていきます！」とさらに加速。今秋より公開中の映画「亜人」の主題歌として注目を浴びている「BLACK MEMORY」を熱唱し、観客との距離をさらに縮めていった。

「今日みたいなイベントはいろいろなアーティストが参加している！俺らみたいなアーティストが初めてだという人もいる！だからこそ、自分たちの目で見ることが大切なんだ！自分が本当にいなと思ったアーティストを応援してあげてください！！」

腹の底から楽しいと思える瞬間は自分の目で見て確かめろと訴えるオーラルのライブは、肌で体感してこそ生きるもの。全身汗だくで頭をクシャッとさせながら「カンタンナコト」を歌う姿に引き込まれていくのは言うまでもない。

THE ORAL CIGARETTES（©テレビ朝日 ドリームフェスティバル 2017 / 写真：岸田哲平）  画像 3/3

「これから、もっともっと努力していきます！もっとヤバイのかましていきます！」最高潮に達したところでオーラルの代表曲「狂乱Hey Kids!!」が流れ出す。「Are you Ready！？さいたまスーパーアリーナ！」もっと遊ぼうぜと煽りを入れながらコール＆レスポンスが沸き起こる。

「俺ら、あまりテレビに出ないから音楽が届くまでに時間が掛かるかもしれない。だけど生ライブを大事にしている！いつかここで、ワンマンさせてください！」

メディアへの露出が少ないにも関わらず、若者から絶大な支持を集める彼らのライブには確かなものが在る。「トナリアウ」を最後に歌い、大歓声の中で幕を閉じたオーラルが今後どのような革新を遂げるのか期待したい。

（取材/文：izumi）

【セットリスト】

M1. リコリス
M2. Shala La
M3. 気づけよBaby
M4. DIP-BAP
M5. BLACK MEMORY
M6. カンタンナコト
M7. 狂乱Hey Kids!!
M8. トナリアウ


『テレビ朝日ドリームフェスティバル2017』
テレ朝チャンネルにて2018年1月一挙6時間で放送予定！！

【テレ朝チャンネル１】
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