2025.01.31 公開
【インタビュー】THE RAMPAGE川村壱馬ついにソロデビュー!零 待望の1st Single「Enter」リリース!!

零(C)塩崎亨  画像 1/9

──1番は完全に作品の気持ちで作ったからですか?
「はい。だから別物として考えることがどうしてもできなくて。2番のアプローチこそラップにしましたが、リリックは作品へのリスペクトを最大に示したいと思って、そのまま作品に寄り添ったものにしました。とはいえ、たとえば〈どんなマイナスさえもプラスに変え上げてく階層〉はユークたちがランクを上げていくことを表現していますけど、自分にも当てはまるなと思って採用したし、そうやって上手く自分の気持ちも当てはめながら作れたかなと思います」

──曲調やタイトル含めて「Delete」と「Enter」で正反対なのもおもしろいですよね。
「そうなんです。これもおもしろい話で。タイトルははじめ、対照的なものにするつもりはなかったんです」

──そうだったんですか!?
「はい。『Enter』のタイトルは先に決まっていて。『Delete』は曲ができ上がって、タイトルをどうしようかと話していたときにJUGEMくんがふと『Delete』とかいいんじゃないですかって言ってくれたんです。あれは神でした。何かを消すって、再構築していく手前の段階なわけで。断捨離などもそうですが、何かを捨てるから何かが入ってくる。この曲は、この世を再構築するくらいの気持ちで書いたので、ちょうどいいなって。しかももう一曲は『Enter』だから、その感じもおもしろいなと思ってこのタイトルにしました」


──そんならしい2曲が入ったシングルが完成しましたが、今作はご自身にとってどのような1枚になりましたか?
「もう明日にでも発売してほしいです(笑)。それくらい、このうえなく満足しています。伝えたいことはこれ以外にもたくさんありますが、まずは第一段として、自分の中でやりたいことが最大限にできたなという気持ちで、ほっとしています。音楽の聴き方は人それぞれで、リリックに注目する人もいれば、サウンドの聴き心地優先で聴く人もいると思います。どう聴いてもらってもいいので、聴いてくれた誰かひとりでも、その人の助けになれたらいいなと思っています。もちろん全員に届くとは思ってはいないです。でも届いた人には、これを受け取ったことで新たな価値観や新たな考えが生まれてくれたらなと思います」

──としては、今後も聴く人に新たな考えや価値観が生まれるような音楽を届けていきたいですか?
「まさしくそうですね。自分の苦しみを歌って同情を買うみたいなことはしたくないのですが、もし過去の自分と同じような悩みを持っている人の助けになるんだったら、そういうトライもいいかなと思いつつ……一番は、今の世の中に対する疑問や憤りなどをどんどん音楽にしていきたい。あとは愛情も、自分なりにリリックに落とし込んでいきたいなとは思っています。とにかくベースにあるのは、人の心に届くようにリアルなことを歌っていくということ。ソロでは今後も自分が歌いたいことしか歌いません」


<カメラマン&スタイリスト&ヘアメイク&ライター・クレジット>
・カメラマン
日本語表記:塩崎亨
英語表記:Toru Shiozaki

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