2025.01.06 公開
EXILE THE SECOND『EXILE THE SECOND presents.THE 忘年会!!~年末になぁーにやってんだよ2024~』【オフィシャルレポート】

『EXILE THE SECOND presents.THE 忘年会!!~年末になぁーにやってんだよ2024~』(※提供画像)  画像 1/14

トップバッターのEXILE THE SECONDが1曲目に選んだのは、YABAIパーティーチューン『YEAH!! YEAH!! YEAH!!』。数分前まで中目黒の居酒屋にいたはずが、12月の凍てつく寒さはどこへやら、目前には灼熱のパラダイスが広がっている。そうかと思えば、続く『SUPER FLY』ではステージスクリーンに5本のスタンドマイクが映し出され、ゴージャスなショータイムがスタート。パフォーマーによるソロダンスも交えながら、圧倒的な存在感を見せつけると、SHOKICHIは、今年のTHE FAR EAST COWBOYZツアーにも帯同した後輩グループTHE JET BOY BANGERZ(以下、TJBB)を呼び込んだ。「年末、みんなで『ASOBO!』~!」と言い放つSHOKICHIを筆頭に、いたずらっ子のような笑みが眩しい彼ら。その表情が予感させていた通り、遊び心を忘れないアニキたちと、彼らを慕う10人の若き精鋭たちは、場内を自由自在に駆け回り、ツアーで親密になった2組の思い出をアップデートしていく。

『ASOBO!』でSHOKICHIが吼えるように奏でたハーモニカがまだ耳に残る中、ここからはTAKAHIROとTJBBを含む総勢16人でEXILEパートに突入した。真っ赤なライトと燃え盛る炎、『RED PHOENIX』の重厚なロックサウンド(イントロ)は、2025年に全国ツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 WHAT IS EXILE』を開催することや、新たに「PROJECT EXILE」始動を発表したEXILEの決意の証と言えるだろう。2021年に新生EXILE始動の狼煙となった楽曲が、再び新プロジェクトの始まりを告げると、TAKAHIROのシャウトから『Heads or Tails』へ。同曲に参加したTJBBは、WHAT IS EXILEツアーの参加メンバーにはなっていないものの、EXILE魂を継承した次世代グループを代表して堂々たるパフォーマンスを見せていた。また、このブロックでは、2023年にも台北でEXILEとしてライブを行い、2025年もEXILEの中心メンバーとしてツアーを先導する6人(EXILE THE SECOND/TAKAHIRO)が、『EXILE 20th ANNIVERSARY EXILE LIVE TOUR 2021 RED PHOENIX』のセットリストと同じ流れで『NEO UNIVERSE』と『24WORLD』を披露する場面も。ライブ序盤から時空を超えた設定で観客を翻弄してきた彼らだが、まさか2024年の総括という枠を軽々と超えて、記念すべき20周年ツアーの片鱗まで見せてくれるとは……。当時、あの感動と熱狂を共有していた観客にとっても、今回初めて味わった観客にとっても、夢のようなひと時だったはずだ。

ここで再びエディネスミスがアリーナエリアに登場。観客とコミュニケーションをとりながら、次のブロックの紹介をしていく。どうやら「CLUB EX」というクラブで、EXILE MAKIDAIやDOBERMAN INFINITY(以下、D.I)、CBこと三代目 J SOUL BROTHERSのELLYが出演するイベントがあるという。寸劇で客席がじんわり温まった頃には、頭上にはミラーボールが、メインステージにはDJ卓がスタンバイ。MAKIDAIとラッパーSWAY(D.I)のコンビが、軽快なラップとスクラッチの掛け合いで観客の身体を揺らし始めた。特に観客の心を掴んだのは、今年PKCZ®が行ったツアー『PKCZ®感謝祭2024」~Put Your Hearts Up, Everybody Jump Up~』で、全国各地のぴけし隊(PKCZ®ファン)のテンションをブチ上げたアンセム『PLAY THAT』。SWAYが「まだまだアガっていこうぜ!」と呼びかけ始まったパフォーマーコーナーでは、EXILE THE SECONDの3人(AKIRA、TETSUYA、ケンチ)と、D.LEAGUEの現役選手で構成されたTJBBのパフォーマー陣がステージに上がり、お互いのスキルをぶつけ合うようなダイナミックなソロダンスで観客を魅了。TETSUYA→田中彰→古嶋滝→NOSUKE→佐藤陽→AKIRA→桑原巧光→中村碧……と順番に踊った後、EXILE THE SECONDの最年長リーダー・ケンチから、TJBBの最年少メンバーの1人・佐藤蒼虎へバトンを繋いだところに、脈々と次世代に受け継がれていくEXILE魂を感じた。しかも、トリを務めるのは、EXILEのオリジナルメンバーMAKIDAI! J SOUL BROTHERS(EXILEの前身グループ)時代の懐かしいダンスを踊るレジェンドの姿に、観客だけでなく、出演者も大盛り上がりとなった。EXILE MAKIDAIやAKIRAといったストリート出身のメンバーたちが、かつてクラブで踊っていた時も、こんな光景が広がっていたのだろうか。

そう思いを馳せていたところに、聞き慣れたファンファーレが鳴り響く。DOBERMAN INFINITY のKUBO-Cが「次は俺らの番だぜ!」と呼びかけると、『HiGH&LOW〜THE STORY OF S.W.O.R.D.〜』の鬼邪高校のテーマソングで知られる人気曲『JUMP AROUND ∞』が、場内を大きく揺らした。どんな会場でもホームにしてしまう彼らのパフォーマンスは、始動10周年を迎えてもなお、いつだって全力! D.Iメンバーだけで届けた『SO RICH』と『SAY YEAH!!』も、今年『DOBERMAN INFINITY LIVE 2024 ThanX THE REVIVAL』で届けてきた楽曲たちで、現在開催中の10周年記念のワンマンイベント『DOBERMAN INFINITY 10th ANNIVERSARY ThanX D6感謝祭』の内容まで感じられるようなセットリストとなっていた。

そんなお祭りムードから一転、スモークがメインステージを妖しく包み込む。近年、クラブでリリースイベントを行うことが多い、CB(ELLY)のお出ましだ。彼はなんといっても、ビジュアルのインパクトが強い。真っ赤な衣装&サングラスで、TJBBのパフォーマー陣と共に現れた姿は、さながら来日アーティストのよう。1曲目に披露した『NEO TOKYO』も独特の世界観が広がっており、CB(ELLY)の巧みなラップとダンスを前に、思わず息を飲んだ。でも、MCでは「ここは中目黒ですか? 有明じゃないんですね?」と確認したり、「NESMITHさん、エディはELLYと似てるから、マーフィーとかにしてもらえますか?」とリクエストしたり、愛嬌たっぷりのトークで観客を笑顔に。2曲目『MORE MONEY』は、2025年1月29日に発売する最新EP『NEOTOKYO 6 EP』収録の最新曲だが、こちらもノリやすい曲調で、初見の観客ばかりにも関わらず、コール&レスポンスの声量は右肩上がりに大きくなっていった。さらにELLY(CB)は、SHOKICHI/D.Iと共に、2014年に自身が初めてラッパーとして参加したSHOKICHIのソロ曲『THE ANTHEM』(当時の音源には、DOBERMAN INFINITYの前身グループDOBERMAN INCとSWAY、ELLYが参加)を歌唱。KING&KINGの相方(SHOKICHI・ELLYのユニット)であるSHOKICHIとがっちり握手を交わすと、「SHOKICHIさん、次はKING&KINGもやりましょうね」と言い残し、颯爽とステージを後にした。

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