2005年のメジャー・デビュー以来、シンガーとして走り続けてきたMay'nが2024年12月21日(土)にヒューリックホール東京で『May'n Special Concert 2024「May'n Xmas」』を開催した。2018年から、コロナ禍の2020年を除いて毎年クリスマスの好例となっていた「May'n Xmas」だが、今回は音楽監督としてアコーディオン奏者の桑山哲也を迎え、これまでとはまた異なる方向でMay'n楽曲の魅力を引き出すコンサートとなっていた。来年に20周年を目前に控えたMay'nとしても、今まで以上にファンと、歌への想いにあふれた一夜になっていたのは間違いない。訪れた人々が素晴らしい歌と音楽に委ねた時間について振り返る。
【写真】『May'n Special Concert 2024「May'n Xmas」』を開催したMay'n(9枚)
開演前BGMとして流れていたクリスマスソングが消え、まだ暗いステージに下手から人影が次々と現れる。それぞれが持ち場につき、リングベルだけが静かに鳴る中、アコーディオンの音色が厳かに鳴り響く。するとMay'nのシルエットもステージ中央へと歩み、ステージ中央、ライトに照らされるツリーの前に立った。白くガーリーでありつつも透け感のあるドレスは神秘的かつ清楚で、May'nはまるで女神のよう。そんな彼女もアコーディオンの音色を背に、優しい表情で歌い始める。曲は「Merry Christmas without you」。『マクロスF』のシェリル・ノームとしてランカ・リー(中島愛)らと歌った曲をこの夜はMay'nとして、タイトル通りの素直な気持ちを乗せて歌い出す。転調を越え、潤いを増すボーカルは楽器らと緩やかなダンスを見せ、ひと足早い聖夜を見事に作り出していた。最後の「for you」では手を観客に向けて差し出したMay'n。その後、まっすぐに立ち、スポットライトが消えるとまたシルエットと化した彼女がステージに浮かんでいた。続いてもシェリル楽曲を。青いライトの中で素敵な小品「会えないとき」を、今度はピアノの音色と手を取り合うようにMay'nは歌声を響かせていく。3曲目はオレンジのライトでの「My Lovely Thing」。歌詞の「君」をファンに重ねて、感謝と大好きの気持ちを伝えていき、冒頭の3曲からコンサートに参加できた喜びを味わわせてくれた。
<---->May'n(C)SUGI Yuya Sugiur 画像 2/9



