まず発売前に決まった重版について聞かれると、「増田貴久の実力を下に見られていたかな(笑)」とニッコリ。こだわったポイントは「私服を自分でスタイリングする連載だったので、まとめ本の表紙は裸の写真で、本を開くと服をどんどん着ていくのって面白くないですかとカメラマンさんや編集さんに話していたんです。その思いをそのまんま形にできたので、裸で撮ることはこだわりました」とのこと。裸でポーズをとるモノクロの写真は本書のための撮りおろし。「実際に本にしましょうと決まってからは話が早くて、1か月後に裸の写真を撮りますって予定が決まったんです。でもマネージャーさんに土下座して(笑)、2週間延ばしてもらってジムに通ったので、本来の増田の何割引きかの状態です。普段はもう少し優しさを身にまとっています」と、表紙のために身体作りを行ったことをユーモラスに明かした。
書籍のデザインも自らディレクション。「本棚に並べたときに蛍光色の本って、違和感があって目立つので、インテリアとして飾っても色味がかわいいかなと思いました。黄色はもともと僕が好きな色です。蛍光黄色か蛍光ピンクかで迷っていたんですが、ピンクもポイントで使ったので、結局どっちも入れた感じですね」
周囲に本書を見せたかどうかと聞かれると、「まだ見せられていないです」と言いつつ、NEWSのメンバー、加藤シゲアキさんと小山慶一郎さんは喜んでくれているそう。「加藤は本を執筆しているんですけど、ついに僕も先生って呼ばれるところまで来たんだなということを話しました(笑)。NEWS内に先生が2人いる状態になるので、シゲのキャラがブレるかもしれない」と冗談を交えて答えた。
本書に収められた10年間を振り返って、「連載の初期はおしゃれに撮らなくちゃみたいな緊張感があるし、顔も幼い。大人っぽくなったり、痩せたり、太ったり、この時期、好きだったファッションだとか、この時期、このアクセサリーを毎日してたなとか思い出します」と増田さん。「まっすー、この時期こんな感じだったなと思っていただける作品になっています」と、まさにlogというタイトルにふさわしい1冊となっていることを語った。
見てほしいページは?と尋ねられると、「何日も考えて打ち合わせをして、時間をかけて撮らせてもらっていたから、1枚1枚全部に思い入れがあるので、どれか1枚を選ぶのは難しいですが、裸の意味合いを回収する写真を最後に入れることで、この本がまとまるねとスタッフさんとも話していたので、最後のページの写真は見てほしいですね」と感慨深そうに答えた。



