2017.10.23 公開
「雨にも負けない気持ちをゆかりに向かって咲かせて下さい」とブログに綴ったのは田村ゆかり。午後のライブが始まってから雨が降り続いてる。集まった観客はレインコートを着用しての参加となり、申し合わせたように大半のそれがピンク色だ。そして、手にはピンク色のサイリウム。”王国民”と呼ばれるファンたちは、田村の初めての野外ライブの会場を、レインコートさえ味方につけ、”ホーム”に変え、登場をじっくりと待つ。
ハロウィン感たっぷりの音楽と、おどろおどろしいセリフの言い回が印象的な『†メタウサ姫 ~黒ゆかり王国ミサ~†』からライブはスタート。わざと舌ったらずに歌うのがポイントにもなっている楽曲だとファンの間では有名で、声優としても活躍している田村ならではのオープニングとなった。4人のダンサーを従え、メタル調のやや激しめの曲を歌いきった。Aラインのシルエットがキュートな黒いマントですっぽりと身体を覆った、魔法使いのような格好で登場した田村。髪型はツインテールに白いウサギの耳。思わずキュンとする。
「…いやー。雨ですね。」と、笑ながら空を見て一言。
「お家出るのもあんまり好きじゃないのに、わざわざお外に出てきてくれて、雨に降られて、今どんな気持ち?笑 」と王国民へ問うと、「うおー!」と最高に盛り上がっていることを田村へと示した。だんだんと日が落ちてきて気温が下がり始めた。「風邪ひかないように、…気をつけようもないと思いますけど、隣同士で暖め合って。雪山の時みたいに何かが生まれるかもしないんで。」と、観客を思いやりながらも、抜群のセンスで笑いを誘った。
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