いつしかHiroは花道へと渡り、観客たちが身体中から発する熱を感じながら『ACCIDENT』を歌っていた。ともに現実を消し去るこの空間を生み出すうえでも、このライブを作りあげるためにも、互いの高ぶるハートビートをがっつりとシンクロしていたい。雄大かつ荒ぶる楽曲を通してMY FIRST STORYは、熱狂と熱情という拳を熱く交わしていた。
Hiroの歌から始まったエモーショナルな『アクマ』では、感情的に揺れ動くメンバーらの歌声や演奏に合わせて、観客たちが拳を突き上げ、身体を揺らしていた。命という代償を払ってでもとは言わないが、気持ちの中で熱い思いが沸騰し続ける限り、全身全霊で思いをぶつけるメンバーたちと一緒に何処までも上がり続けていきたい。ずっと喉が張り裂ける勢いでスクリームしていたい。
MY FIRST STORY<氣志團万博2024>(撮影:青木カズロー) 画像 5/13
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ここで初めてのMCのように、ここまでズッと爆走し続けてきたMY FIRST STORY。でもKid'zは、バスドラをキックし続けている。けっして音を止めることはない。その姿勢が格好いい。
「俺んところにこないか」のHiroのセリフ。まさか、ここで氣志團の楽曲をカバー??と思わせつつも、しっかり自分たちの楽曲であまる『モノクロエフェクター』を通して、この空間をさらに燃え盛る場に染め上げるところがイカすじゃないか。荒ぶる感情を剥き出しに挑みかかるメンバーたち。その熱情した思いを、絶叫と熱情で膨らませる観客たち。すべてを壊す勢いで、この空間に僕らだけの新しい世界を作りあげようじゃないか。気持ちは、それくらい熱く沸き立っていた。
ここで、HYDEがゲストで登場。こういうコラボが飛びだすところが嬉しい。HiroとHYDEの歌声がときにかけあい、ときに重なりあう。とてもエモーショナルでメロい『夢幻』の上で絡みあっていた。互いに顔を見合わせて歌う姿に、2人が寄り添い歌う様に、魂が熱く騒がずにいれなかった。
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