11月9、10日(土・日)、幕張メッセで開催されている「氣志團万博2024 ~シン・キシダンバンパク~ supported by ALL FREE」の初日、YASSAI STAGEにMY FIRST STORYが出演した。
【写真】沸き立つ感情を抑えられず盛り上げるMY FIRST STORY(13枚)
この記事では、MY FIRST STORYのライブレポートをお届けする。
躍動したSEが鳴り出すのに合わせて、場内中から熱いクラップが響きだす。MY FIRST STORYのライブは、その熱に熱をぶつけ返す勢いで始まった。力強く躍動する、スケール大きなロックサウンドを魅力にした『I’m a mess』を背に、Hiroが観客たちへ挑みかかるように。でも、雄大な楽曲に似合う雄々しき声を上げて歌いあげる。その迫力を持ってMY FIRST STORYは、その場にいた人たちの沸きたい思いを早くもがっちりとつかんでいた。
「朝から楽しいことをしようぜ!!」の声を合図に、MY FIRST STORYは勢いをさらに加速するように『蜃気楼』を手に攻めだした。Nobのスラップの効いたべース音が身体を揺さぶる。Kid'zの腹の奥底まで響き渡るドラムビートが気持ちを騒がせる。Teru のザクザクとした、でも切れ味鋭いギターをカッティングする音が理性を消し去る。だからHiroも、沸き立つ感情のままに歌声をぶつけていた。最強に感情を熱く揺さぶるダンスロックだ。
MY FIRST STORY<氣志團万博2024>(撮影:青木カズロー) 画像 2/13
MY FIRST STORY<氣志團万博2024>(撮影:青木カズロー) 画像 3/13
MY FIRST STORY<氣志團万博2024>(撮影:青木カズロー) 画像 4/13
力強いダンスビートが響き渡る。最初はクールにせまりながら。でも、ときにファルセットした声も交え、Hiroが胸を熱く高ぶらす『東京ミッドナイト』の上でエモーショナルに歌を届けていた。1曲ごと巧みに表情を塗り替えながら。でも、この場にいる人たちが、その場で大きく揺らす身体の動きを、彼らはけっして止めることはなかった。沸き立つ感情を抑えられずに、彼らは絶叫にも似た歌声や轟音をズッと轟かせていた。
「好きなように楽しんでいけ」。演奏はけっして止まることなく、理性を破壊する熱をどんどん吐き出していく。曲が進むごとに、その演奏は激しさと鋭さを増し、観客たちのハートをグサグサ突き刺してゆく。『MONSTER』を通して、ときに荒ぶり、ときに抑えた表情を見せながら、激しいドラマを描きだす彼らの歌や演奏に合わせ、ムービンクする照明もシンクロしながら、気持ちを高揚させる演出を施していた。