ここで、衣装チェンジタイムに。その間、ステージではバンドメンバーが「しょこららいおん」や「M&S~ママパパへ~」など、高城のソロ曲をメドレーで繋ぎ、会場を温めていく。そして、キラキラストーンをあしらい、ゴージャスでセクシーな黒のショートパンツ衣装に着替えた高城がステージに戻ると、「Dancingれにちゃん」で次のブロックはスタート。女性ダンサーとのパフォーマンスにモノノフが熱い視線と声援を送る中、SPEEDのカバー「Go! Go! Heaven」、ももクロ楽曲「レディ・メイ」、さらに、『声出せー!』と煽りながらダンスナンバー「words of the mind -brand new journey-」へと続いていく。
そして、高城がちょっと大人なぶりぶりアイドル衣装に着替えると、ももクロ初期楽曲「ミライボウル」で後半戦へと突入。<POSITIVE>と書かれたハート型のうちわを片手に、曲中には、客席にサイン入りのカラーボールを投げるというファンファービスも。続いて、ももクロの後輩グループのいぎなり東北産「沼れ!マイラバー」と超ときめき♡宣伝部の「最上級にかわいいの!」のカバーで沸かせると、ツアー初日から披露されてきた「だって れにちゃんなんだもーん☆」で会場の盛り上がりも最高潮に。この曲はいわば禁じ手!?とも言えるような佐々木彩夏の人気ソロ曲「だって あーりんなんだもーん☆」の替え歌カバー。歌詞のあーりん部分をれにちゃんに替えて歌唱し、後半の『変わるわよー』の部分で衣装のスカートの一部を外すと、モノノフからは「れにちゃん、かわいいよ!」「最高!」といったかけ声が上がる。まさに、毎日ヒロイン。高城のアイドル愛がぎゅっと詰まったブロックとなったわけだが、キラキラした表情で『やっぱりアイドルが大好き。アイドルになれた世界線がすべて』と語ったこの言葉は、昼公演からの流れで観ていたモノノフの心に響いたに違いない。
そして、再びバンドメンバーを呼び込むと、ライブもいよいよラストスパート。『まだまだアイドルれにちゃんを楽しむ準備はできていますか?』と客席とニコ生に呼びかけると、ソロ曲の「spart!」、「Tail wind」を女性ダンサーと共にパフォーマンス。最後はビジョンにたくさんのハートマークが映し出される中、圧倒的な一体感と多幸感、そして、ポジティブオーラ全開の空気に包まれた「everydayれにちゃん」でライブ本編は終了した。
昼公演同様に、チーフパーサー高城からの場内アナウンスに煽られ、すぐさまれにちゃんコール(アンコール)が沸き起こるとOVERTUREが流れ出し、10周年ツアーも最後のアンコールパートへ。再び、横浜魅力発信タイアップソングの「レニー来航!!」で会場を盛り上げると、最後のMCパートでは3つの情報解禁が。まずは、来春から子供向け番組を担当することを発表。さらに、来年2ndソロアルバムをリリースすること、10月に再びソロツアーを開催することを発表。来年またKT Zepp Yokohamaに戻ってくることを約束した。
色々な告知を経て、満足そうな表情を浮かべながらも『まだまだ今日という日を最高に楽しみたい!』と語り、ももクロの「レナセールセレナーデ」を披露。バンドメンバーとダンサーを紹介した後、高城が今回のツアーの最後の1曲として選んだのは「一緒に」。まさに【まるっと10年まるごとれにちゃんポジティブがすぎるツアー】のファイナルに相応しい、何度でも歌詞を嚙み締めて聴きたくなるような楽曲でツアーを締め括った。
今日のライブは、まさにソロコン10周年ツアーの集大成とも言えるライブに。高城の地元・横浜でのファイナル、そして、内容の異なる二部構成ということで、高城の気合いとソロコンへの強い思いが感じられるライブ内容になっていたのではないだろうか。ももクロという国民的アイドルグループの一員として活動しながらも、ソロコンサートを10年間続けてきた高城れに。今回のファイナル公演では、高城のアイドルとしての矜持や信念、新たな決意表明のようなものも感じられたはずだ。
