すると、すぐさまチーフパーサーの高城から「アンコールへとトランジットされるお客様は、そのまま素敵なコールと共にお待ちください」との場内アナウンスが流れ、盛大なれにちゃんコールが沸き起こり、アンコールへと突入。ツアーグッズのTシャツを身に纏い、大きなリボンで結んだポニーテール姿で登場すると、今回のツアーのテーマ曲「ポジティブ・アテンションプリーズ!」からスタート。高城は所狭しとステージ上を動き回りながら、客席に向けてカラーボールを投げていく。さらに、グッズのペンライトを振りながら「一緒に」へ。『生きてく強さになれるなら 一生懸命この手を伸ばすから ずっとこのまま笑顔でいられるように 一緒に手と手をつないで歩んで行こうよ』という最後の歌詞が特に心に響いたのではないだろうか。
ここでようやく、最初にして最後のMCパートへ。お約束のももクロの自己紹介後、緊張してあまり眠れなかったと語りつつも「でも、我ながら楽しくできた」と語り、笑いを誘うと、【Daytime flight(昼公演)】に参加したモノノフへのプレゼントとして、「ポジティブ・アテンションプリーズ!」のMUSIC VIDEOを初公開。高城の解説付きで、フル尺で観るというお楽しみ時間の後は、高城がモノノフへの思いを込めて作詞したという新曲「message」を初披露した。高城らしいポジティブな言葉が詰め込まれた歌詞と明るくポップな曲調で、初めて聴いたモノノフもペンライトを振って盛り上げる。最後にまた紫一色の美しい光景が広がる中、【Daytime flight(昼公演)】の<いない。>は終了した。
バンドメンバーを送り出した後の最後の挨拶で、高城はモノノフへの感謝の気持ちを伝えると共に、『もう逃げちゃいたい、やめちゃいたい…と考えていたあの日の自分はここにはもう<いない>と声を大にして言いたい。モノノフの皆さんのおかげです。ありがとうございました』という言葉で締め括った。
【まるっと10年まるごとれにちゃんポジティブがすぎるツアー】©︎上飯坂一 画像 11/12

続いては、【Night flight(夜公演)】のレポートへ。夜のテーマは<今ここにいる。>。特設サイトのキービジュアルでは、ポニーテール姿の高城が満面の笑みでこちらを見つめていたこともあり、【Daytime flight(昼公演)】のタイトルやビジュアルとの対比で、夜はさらにれにちゃんワールド全開な内容になると期待していたファンも多かったことだろう。しかも、夜公演はアイドル専門チャンネル『ニコドルチャンネル』でも生配信。全国のモノノフが見守る中、ファイナル公演は行われた。
ステージ後方の大型ビジョンに、キャリーケースを持ち、空港内を歩くCA姿の高城が映し出されると、そこにレーザーの照明も加わり、まるで映画の始まりのような形で【Night flight(夜公演)】は幕を開けた。オープニングは、ツアーのテーマ曲「ポジティブ・アテンションプリーズ!」でスタート。昼公演同様にバックバンドを従えての始まりとなったのだが、夜公演ではさらに4人の女性ダンサーも加わる。高城と同じく紫のCA衣装を纏ったダンサーと共にキャリーケースを持ってのフォーメーションダンスを披露。まさに、旅の始まりを想起させるようなライブの幕開けに。そして、青い空と青い海が映し出される中、『今日という日を最強の1日にしましょう!』という煽りから「SKY HIGH」、そして、「まるごとれにちゃん」というポジティブな高城のソロ曲が続くと、淡い恋心を描いたMUSIC VIDEOが注目集めた1曲「じれったいな」へ。夜公演は、バンド・ダンサー含め10人という大所帯でのパフォーマンスでスタートしたため、より期待値が高まるオープニングとなっていたのではないだろうか。
