乃紫<SAMURAI SONIC vol.6>(※提供写真) 画像 5/10

『先輩』で乃紫は、エレキギターを手に歌唱。ギターを力強くストロークしながらも、ときに腕を振り上げて煽る場面も。この曲でも、乃紫の攻めるような、存在感あふれる凛々しい声で歌唱。その声や歌詞に詰め込めた言葉の数々に刺激を受け,場内中の人たちが腕を振り上げて、舞台の上の彼女へ思いを返していた。
止まることなく演奏は、『ヘントウタイ』へ。この曲でも乃紫はギターを荒々しく掻き鳴らし、ときにファルセットぎみの歌声も巧みに織り交ぜながら、感情豊かな。でも、胸を揺さぶる言葉の数々を突き刺していった。彼女の歌う言葉のひと言ひと言を。そこに込めた思いをしっかり受け止めたい。そして、もっともっと心の中で咀嚼していたい。乃紫さん、そういうとこは嫌い‥ですか?!
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短いMCを挟み,後半戦は『躍れる街』から。とても耳にねっとりと絡みつく歌声だ。むしろ、強烈な存在感を放っていると言ったほうがいいだろう。けっして声のトーンもパワーも大きいわけではない。むしろ、気持ちを吐露するように歌いかけるからこそ、彼女の歌う思いと心を絡ませあっていたい。1曲を通してはもちろんのこと、その瞬間瞬間に響かせる歌声や詰め込んだ言葉たちを、ずっと追いかけていたい。それくらい気にさせてくれるんだ、乃紫の歌声や楽曲は。
力強く躍動した『A8番出口』が飛びだすのにあわせ、場内中の人たちが熱く沸き上がる。拳を振り上げる人やクラップをし続ける人たちなど、それぞれに乃紫の歌に熱く魅了されながらも、パワフルな姿でせまる彼女の歌の行方をしっかりと追いかけていた。乃紫の歌い奏でるロックンロールは、最高に胸を熱く騒がせる。
ここに生まれた勢いをさらに膨らませるように、疾走/躍動する楽曲に乗せ、乃紫は暖かな歌声を魅力に『アフターオール』を歌唱。曲が進むごとに、ファルセットも交えた彼女の歌声がエモーショナルさを増してゆく。曲を重ねるごと、深く深く乃紫の魅力に落ちていく。でも、それが嬉しい。
「みんな美少女になれるよね」の声を合図に、最後に『全方向美少女』を歌唱。それまで弾いていたギターを置いて、彼女は少しでも観客たちの側で熱を感じようと、ステージの上を左に右へ移動しながら歌っていた。いい女の乃紫を見たくて、場内中の人たちも気持ちを前のめりに楽しんでいた。
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