(Text by 服田昌子)
◆藤原さくら セットリスト:
M1: Cigarette butts
M2: BABY
M3:Ellie
M4: I wanna go out
M5:赤
M6:Soup
M7:「かわいい」
Photo by 田中聖太郎 ビクターロック祭り2017大阪 画像 5/6
「LOVE PSYCHEDELICO(Premium Acoustic Set)」
続いて登場したのは、4年ぶりの新作『LOVE YOUR LOVE』を携え、現在、全国ツアー真っ最中のLOVE PSYCHEDELICO。今回は、世界的パーカッション奏者であるレニー・カストロを交えたスペシャルなアコースティックセットでオン・ステージ!広い空間に響くギターアンサンブルのクリアな音色が耳心地よく、久しぶりの大阪城ホールでの演奏をふたりも心から楽しんでいる様子。映画『昼顔』の主題歌を描き下ろした『Place Of Love』では、赤い照明の中、その叙情的な世界観と美しいメロディに耳を奪われる。余韻にひたっている間もなく一転し、ブルーの照明の中スケール感のある『裸の王様』を。そしてヒット曲 『Last Smile』では、アコースティックセットでよりきわだつ言葉の響きとリズムに思わす体が揺れてしまう。
「よかったら踊ってね!」と披露されたのは、彼らには珍しい血が沸き立つラテンロックナンバー『Might Fall In Love』。「青山学園大学で出会ってふたりで音楽をはじめて、17年たった今もこうやって演奏できるのがうれしいです」と、ファーストアルバムに収録の『Your Song』も披露。そして、ブルージーなスライド・ギターに見惚れる『LADY MADONNA~憂鬱なるスパイダー~』では、レニーとともに鉄壁のグルーブを生み出し、40分のライブを終えた。新機軸となるラテンナンバーやデビュー当時のヒット曲など新旧織り交ぜたセットリストが楽しく、それ以上に、純粋に音をロックを楽しむふたりの姿が印象的だった。
Text by 岡田あさみ